2025年12月22日 巻頭言 無料公開

堀田都茂樹
『創訳』新たな翻訳の進化形
来年、バベルは創立52年目を迎えます。
半世紀を超える歩みを振り返ると、私たちの「翻訳」をめぐる歴史は、大きく四つの段階として読み取ることができます。
第一期は、『月刊翻訳の世界』の刊行に始まり、「翻訳文法」の開発、日、米、中、韓での「翻訳奨励賞」、「国際翻訳大賞」の実施、翻訳教育事業、そして米国連邦政府認証の翻訳専門職大学院の創設へと続く時代でした。翻訳を「語の変換」として捉え、その技術と理論を体系化することに力を注いだ、いわば土台構築の時代です。
第二期では、続きはこちら
2025年1月15日 【特別メッセージ】 無料公開

堀田都茂樹
‘翻訳’を超えて――既成概念にとらわれない
バベルは2024年に創立50周年を迎えました。この半世紀、私たちは、約500号発刊した月刊誌「翻訳の世界」、米国連邦政府の認証を受けて20年に亘り運営した米国翻訳大学院、これらの知的、人的蓄積を基に「知求翻訳図書館」を開設して、未訳の魅力的な作品を発掘し、出版社に提案、あるいは自ら翻訳出版をしてきました。その過程で、多くの翻訳者が自らの翻訳ドメインを見つけ、翻訳者としての使命やミッションを探求してきました。
そして、2025年――バベルは新たなステージへと踏み出します。翻訳者は単なる「翻訳」を超え、自ら見つけたドメインやミッションをもとに、自分の言葉で表現し、創作する「翻訳ライター(Trans-writer)」としてのキャリアを築く時代に移ります。
この新たなチャレンジのため、バベルグループは以下の3つの場とこれらを通じた様々な機会を提供します。
・新刊WEB雑誌『The Professional Writer』
・「読みやすい日本語を書くためのルール」講座・単行本
・「読みやすい日本語を書く検定」試験
ここで皆様に改めて問いかけます。
翻訳とライティングの距離、そして翻訳者とライターの関係性について共に考えてみませんか?
最新号目次
第2ルーム World News Insightー堀田都茂樹
第2ルーム World News Insightー堀田都茂樹