NEW! 投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話21 ミニスカート 2026年6月22日 1990年代に合弁事業の仕事で中国へよく出張しました。当時、中国は経済大躍進の出発点に立っていました。70年代の終わり頃から最高指導者、鄧小平の下で改革開放政策を進め、1989年6月の天安門事件を経て共産党支配体制が固まり、1992年からは社会主義市場経済の名の下で経済の資本主義化をスタートさせていました。90年代から... M管理人
NEW! 投稿スペース Coffee Break 1001 Stories Coffee Break 1001 Stories 1: Miniskirts 2026年6月22日 In the 1990s, I travelled frequently to China on business for a joint venture. At that time, China was at the beginning of its economic leap forward. Since the ... M管理人
核新訳投稿 現代怪談民話リメイク雪女 消したはずの女 2026年6月9日 これは、箕輪がまだレスキュー隊に入って二年目だったころの話。その地方都市は、記録に残る雪に閉ざされていた。幹線道路は白く埋まり、信号は消え、除雪車も途中で止まった。山を抜ける旧トンネルで車が数台立ち往生しているという通報があり、箕輪は先輩の正木と現場へ向かった。 トンネルの電源は落ちていた。非常灯も半分は消え、奥の闇は... M管理人
AI活用文章術 AIと人間の共同執筆プロンプト設計文章推敲執筆テクニック 実践編 第12回 AI時代の小説執筆術(4) 2026年6月8日 ――ミステリーは「ひらめき」ではなく「設計」で書ける ミステリーは、天才のひらめきで生まれる。 密室トリック。鮮やかなどんでん返し。最後の一行で世界が反転する叙述トリック。読者の側から見れば、それらは一瞬の閃光のように見えます。 しかし実際には、ミステリーほど「設計」の比重が大きい小説はありません。 優れたミステリーは... M管理人
投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話20 点と粒 2026年6月8日 翻訳の勉強を始めた頃、翻訳は二つの「文」を案内役として進めば困ることはないと教えていただいことがあります。二つの「文」とは、文法と文脈です。しかし、二つの「文」だけでは、どうにもならず四苦八苦したものですが、文法と文脈が基本であることは間違いありません。特に適切な訳語を選択するに際しては、前後の文脈が重要な役割を果た... M管理人
サンプル 西洋文学クリスマス物語 一ドル八十七セントのクリスマス 2026年6月4日 一ドル八十七セント。 これが全財産である。 全財産、と言うと、なにやら金庫の奥にしまってありそうだが、実際にはテーブルの上にちょこんと乗るだけの金だった。しかも、そのうち六十セントは銅貨である。 デラはその銅貨を、八百屋で一セント、肉屋で一セント、また八百屋で一セントという具合に、店の人の顔を少し曇らせ、自分の頬を少... M管理人
核新訳投稿 都会オフィス日常 心のサプリー喜びと少しの毒 2026年6月4日 ふと、心が救われる瞬間がある。 たとえば、温かい紅茶を淹れながら開いたサブスクで、ずっと前に打ち切られたと思っていたお気に入りドラマの新シーズンが、ひっそりと始まっていたとき。 あるいは、仕事で致命的なミスをする悪夢を見て、息を呑んで飛び起きたけれど、それがただの幻だと気づいて、ベッドの中でゆっくりと安堵の息を吐き出す... M管理人
核新訳投稿 過去の悲劇真相恐怖 海へ開かれた窓 2026年5月28日 フラムトン・ナトルは、畳の匂いがまだ新しい応接間で、膝の上の帽子を指先でいじっていた。障子の向こうは曇った空で、庭の柿の木が風に揺れている。縁側へ続く掃き出し窓だけが、六月の湿った夕方に向かってぽっかり開いていた。 「叔母は、もうすぐ来ます」 向かいの少女が言った。十五歳くらいだった。細い肩までの黒髪を耳にかけている... M管理人
投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話19 ピーナッツ 2026年5月22日 1980年代の後半、韓国のソウルに駐在していました。そこで本業の他にソウル日本商工会議所の仕事を仰せつかり、走り回っていました。仕事とは、会員の学習に役立つような講演会を定期的に開催することでした。そのために、韓国各界から然るべき人材を探し出して講師をお願いすることが最も重要な任務でした。その日、ソウル近郊にある米軍基... M管理人
投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話18 ボウフラ 2026年5月7日 私が小学3年生の頃、終戦を迎えました。戦争が終わるまでの数年間を思い返すと、戦時下の生活には、いろいろな不便がありました。例えば、灯火管制です。敵機の標的にならないように夜間、光を外に漏らさないようにする規則です。そのため我が家でも、電灯のまわりを黒い布で囲んだり、窓ガラスをペンキで真っ黒に塗ったりして、光が外に漏れな... M管理人