古典核新訳講座

古典を、もう一度、現代の作品として立ち上げる


古典は、過去のものではありません。
そこには、時代を超えて残る感情、情景、人間の葛藤、語りの力があります。
けれども、そのままでは、現代の読者に届きにくいことがあります。
現代語訳にしても、まだ遠い。自由に翻案すれば、原典から離れすぎてしまう。

その中間にある新しい表現形式が、古典核新訳です。

古典核新訳とは、原典の意味・情景・感情・構造・語りの力を読み取り、その「核」を保持したうえで、現代の読者が一つの作品として読める形に再構成する表現です。
単なる現代語訳ではありません。自由な翻案でもありません。
原典の核を守りながら、現代作品として再び立ち上げる創作的な営みです。

古典核新訳で大切にする条件は、次の三つです。

――原典で壊してはいけないものを保持すること。
対応――原典と核新訳作品の関係を説明できること。
自立――原典を知らない読者にも、現代作品として読めること。

俳句に「五七五・季語・切れ」があるように、古典核新訳には「核・対応・自立」があります。
この制約があるからこそ、古典核新訳は、現代語訳でも翻案でも二次創作でもない、独自の表現形式になります。

核新訳作家とは

核新訳作家とは、古典作品の核を読み取り、それを現代の読者に届く新たな作品として再構成する書き手です。
翻訳家でありながら、単なる翻訳家ではない。
作家でありながら、完全なオリジナル創作だけを書く作家でもない。
原典に深く向き合い、その力を現代に移し替える、新しい表現者です。

今後、古典核新訳作品を投稿・発表・出版する人が増えていくはずです。
そのとき、作者の肩書きとして使われるのが、核新訳作家です。

 

2つの講座で、核新訳作家を目指す

古典核新訳を本格的に学ぶために、二つの講座を用意しています。

一つは、(1)古典核新訳講座 理論編
もう一つは、(2)AI活用 古典核新訳・実践講座です。

(1)古典核新訳講座 理論編では、古典核新訳の考え方、理論、方法、文体分析、原典との距離の取り方を総合的に学びます。
古典核新訳とは何か。
翻訳・現代語訳・翻案・創作とはどう違うのか。
原典の核をどのように読み取るのか。
文体や語りをどのように観察するのか。
こうした根本的な考え方を、体系的に理解していきます。

<講座案内>(1)古典核新訳講座 理論編

(2)AI活用 古典核新訳・実践講座では、AIを活用しながら、実際に一篇の核新訳作品を完成させます。
作業は、分かりやすく三つのステップに整理されています。

<読む> 原典を読みやすい日本語に可読化し、意味・情景・感情・構造を整理します。
<設計する> 原典の人物・出来事・情景・象徴・語り口を現代作品の要素にどう対応させるか決めます。
<書く> 設計図に基づきAIと初稿を作り、核・対応・自立の観点から診断、推敲して完成稿に仕上げます。
実践編の目的は、AIに作品を書かせることではありません。
AIを読解・設計・推敲の協働者として使い、最終的には自分の判断で作品を完成させることです。

<講座案内>(2)AI活用 古典核新訳・実践講座

理論編と実践編は、入門・上級という上下関係ではありません。役割が違います。
(1)古典核新訳講座 理論編 は、古典核新訳を深く理解する講座です。
(2)AI活用 古典核新訳・実践講座 は、古典核新訳を実際に作る講座です。
理論から入りたい方は、理論編から実践編へ。
まず作品を作ってみたい方は、実践編から理論編へ。
どちらからでも受講できますが、古典核新訳を本格的に身につけたい方には、両方の受講をおすすめします。

こんな方にお薦め!!

●古典作品を現代の読者に届けたい方。
●日本文学や西洋古典を、新しい形で読み直したい方。
●翻訳、創作、編集、文章表現に関心のある方。
●AIを単なる自動生成ツールではなく、読解・設計・推敲の補助者として活用したい方。
●The Professional Trans-writer などへの投稿や、将来的な作品発表・出版を視野に入れている方。
●古典を素材に、自分の作品として成立する現代文を書いてみたい方。
高度な古文・英文解釈力は必須ではありません。大切なのは、原典を尊重し、AIの出力をそのまま採用するのではなく、自分で判断しながら作品を作る姿勢です。

✍️ カリキュラム・受講期間・受講料金

(1)古典核新訳講座 理論編
古典核新訳の理論・方法・表現可能性を総合的に学ぶ講座です。
原典の核をどう読むか、文体をどう観察するか、現代作品へどう再構成するかを、広い視野から学びます。
【講座名称】 古典核新訳講座 理論編
【講座種類】インターネット通信講座
【受講期間】開始から4ヶ月以内(随時開始可)
【受講料金】44,000円(税込) ※初回のみ入学金5,500円(税込)別途

内容(古典核新訳講座 理論編)
第1回 核新訳という概念の理解
翻訳と核新訳の違い、創造性を生む5つの方法を学ぶ。
第2回 文体の解体と設計
文体を5層構造(語彙・文法・リズム・比喩・読後感)として捉え、自在に操作する。
第3回 AIと協働する再現技法
AIを操作ツールとして使い、例として『幸福な王子』を現代の渋谷へ移植する実演。
第4回 全文核新訳の完成
3つの異なる文体で作品を書き上げ、翻訳ライターとして自立する。

(2)AI活用 古典核新訳・実践講座
AIを活用し、「読む・設計する・書く」の3ステップで、実際に核新訳作品を完成させる講座です。
修了作品の完成、投稿・発表への展開を視野に入れます。
【講座名称】 AI活用 古典核新訳・実践講座
【講座種類】インターネット通信講座
【受講期間】開始から4ヶ月以内(随時開始可)
【受講料金】44,000円(税込) ※初回のみ入学金5,500円(税込)別途

内容(AI活用 古典核新訳・実践講座)
第1回 ステップ1:読む――可読化と核の発見
1.古典核新訳は「読む」ことから始まる
2.可読化と現代語訳の違い
3.意味・情景・感情・構造を整理する
4.原典で壊してはいけない「核」を見つける
5.AIを読解補助として使う際の注意【共通作品】松尾芭蕉『おくのほそ道』冒頭【演習】語句確認、可読化、意味要約、情景・感情・構造の整理、核の候補抽出、最終的な核の記述
第2回 ステップ2:設計する――対応と自立を決める
1.古典核新訳の最小条件「核・対応・自立」
2.原典要素の働きを読み取る
3.表面的な置き換えではなく、働きを移す
4.原典要素と核新訳要素の対応表を作る
5.読者設定、文体、語りの距離、読後感を設計する【共通作品】松尾芭蕉『おくのほそ道』冒頭【演習】原典要素整理、核新訳要素候補、対応表、残すもの・動かすもの・置き換えるもの、作品設計図の作成
第3回 ステップ3:書く――AIと初稿を作り、推敲する
1.AI初稿は完成稿ではなく診断対象である
2.作品設計図に基づいてAIに初稿生成を依頼する
3.AI初稿を「核・対応・自立」で診断する
4.具体的な修正指示を出す
5.推敲ログを残し、完成稿に整える【共通作品】松尾芭蕉『おくのほそ道』冒頭【演習】初稿生成、初稿診断、修正指示、推敲稿、推敲ログ、完成稿、AI提案の採否メモ
第4回 修了作品を完成させる――候補作品から選び、3ステップで仕上げる
1.候補作品リストから原典を選ぶ
2.選択した原典について「読む」を実行する
3.原典の核をもとに「設計する」を実行する
4.AIと協働して「書く」を実行する
5.核新訳本文、核メモ、対応表、作品設計メモ、AI活用メモ、自己評価を提出する【演習】修了作品制作【最終課題】1000字~3000字程度の古典核新訳作品の完成

【併願割:20,000円割引】 定価受講料 88,000円 → 割引受講料 66,000円
両講座を受講することで、古典核新訳の理論と実作を身につけ、古典を現代に再生する核新訳作家を目指します。 両講座同時申し込みの場合、2講座の合計受講料88,000円から20,000円割引いたします。

 

使用教材

●講義ムービー(スライド)MP4形式 ●講義テキスト(PDF)
●演習テキスト(PDF) ●演習用原典 (PDF)ほか

 

受講方法

(1) 受講に必要なツール・環境を確認する。
(2) 講義テキストを参照し、講義ムービーを視聴する。
(3) 演習テキストで演習に取り組む。
(4) 各回の課題を提出する(全4回)。

 

その他

・学習プラットフォーム「Moodle」を使用します。

古典核新訳は、読む人が作る文学です
英俳句は、専門家だけのものではありません。
五七五・季語・切れという制約の中で、
多くの人が自分の世界を表現してきました。
古典核新訳も、それに近い可能性を持っています。古典を読む。 核を見つける。 現代に置き換える。 作品として書く。 そして、発表する。古典核新訳は、古典研究者だけのものでも、プロの作家だけのものでもありません。
古典を読み、そこに現代にも通じる力を見つけ、自分の言葉で再構成したい人に開かれた表現形式です。

AIの登場によって、その可能性はさらに広がりました。
AIは、古典の読解を助け、構造を整理し、文体の候補を出し、初稿を作り、推敲の相手にもなります。

しかし、最後に判断するのは人間です。
何を守るか。
何を動かすか。
どこまで変えるか。
その判断こそが、核新訳作家の仕事です。

✍️ お申し込みのご案内

『古典核新訳講座』は、いつでもご受講開始可能です。

古典を「自分の言葉で語り直す」ことで、次世代の知を育てる。あなたも「翻訳ライター(Trans-writer)」としての新たなキャリアを、ここから始めませんか?