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2024 年夏、アジアで開催される三つのブックフェア

北京国際ブックフェア(Beijing International Book Fair、BIBF)

2024 年 6 月 19 日~23 日開催
https://www.bibf.net/en/offlineBookFair

今回 30 回目を迎える北京国際ブックフェアは 1986 年にはじめて開催され、現在もアジアで最も国際的で影響力のあるブックフェアです。また、世界的にもフランクフルトブックフェアに次ぐ第二位の規模を誇る大規模なブックフェアで、多岐にわたる書籍やデジタルメディアが展示されます。昨年は、56 の国と地域が参加し、およそ 20 万人が訪れました。

2024 年の北京国際ブックフェアは、6 月 19 日から 23 日までの 5 日間にわたり、国家コンベンションセンターで開催されます。今年は、71 の国と地域から 1600 社が出展を予定しています。今年の主賓国はサウジアラビアです。

このフェアは、書籍とデジタル出版の架け橋としての役割を果たし、国内外の出版物の著作権取引、書籍の輸出入、そして中国国内での読書の促進に寄与しています。北京国際ブックフェアは、書籍の展示だけでなく、文化的交流の場としても重要な位置を占めています。

ソウル国際ブックフェア(Seoul International Book Fair)

2024 年 6 月 26 日~30 日開催
https://sibf.or.kr/en/

ソウル国際ブックフェアは、1954 年に始まり、韓国最大の本の祭典として約 70 年の歴史を誇ります。このイベントは、国内外の出版業界関係者が一堂に会し、知識や情報を共有することを目的としています。1995 年には国内のイベントから国際的なブックフェアへと格上げされ、文化外交や貿易の場としても機能しています。

2024 年のソウル国際ブックフェアは、6 月 26 日から 30 日まで、ソウルの COEX ホールで開催されます。今年のテーマである「フウイヌム」は、「ガリバー旅行記」(ジョナサン・スウィフト著、1726年)のなかで、ガリバーが 4 度目の旅で訪れる馬の国で、秩序ある平和で完璧な社会として描かれています。フウイヌムに焦点を当てつつ、旅の中でのガリバーの出会いや経験から、私たちのより良い未来につながる手がかりを探ろうという試みです。

今年のブックフェアの主賓国はサウジアラビア、スポットライト国はノルウェーとオマーンです。このフェアでは、セミナーやブックトークなど、多様なプログラムが予定されており、読書愛好家や業界関係者にとって貴重な交流の場となることが期待されています。

ソウル国際ブックフェアは、その長い歴史とともに、韓国だけでなくアジアを代表するブックフェアとして確立されています。毎年、さまざまな国と地域から参加者を集め、国際的な知識交流の促進に寄与しています。

香港ブックフェア(Hong Kong Book Fair)

2024 年 7 月 17 日~ 23日開催
https://hkbookfair.hktdc.com/en/index.html

今年で 34 回目となる香港ブックフェアは、香港貿易発展局(HKTDC)により、1990 年にはじめて開催されました。出版業界に大規模で専門的なプラットフォームを提供する目的で開始されたこのイベントは、現在はアジアでも有数の大規模なブックフェアとして知られています。毎年数十万人が訪れるこのイベントは、多種多様な書籍や文化活動を通じて、読書の楽しみと文化交流の場を提供しています。

2024 年の香港ブックフェアは、7 月 17 日から 23 日まで香港コンベンション・アンド・エキシビション・センターで開催されます。今年のテーマなどの詳しい内容は、ほどなく発表されると思われます。

このフェアでは、多彩なセミナーやワークショップが企画され、香港の歴史や文学、食文化、建築など、さまざまなテーマが展開されます。これらの展示やイベントは、香港の豊かな文化遺産と現代的な魅力を訪れる人々に伝える絶好の機会を提供します。

<ライタープロフィール>

荒木智子(あらき・ともこ)
立命館大学英米文学専攻卒業。バベル翻訳専門職大学院法律翻訳専攻修士課程修了。
特許翻訳歴約 10 年。心も体も健康に 150歳まで生きるのが目標。完全菜食主義で、野菜は自然農で自給を目指す。自然の美に感動しながら田舎で楽しく暮らしています。

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