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WEB TPT  2022年 7月7日第298号 巻頭言

「翻訳とは何か?デジタル社会を迎え、改めて問いなおす.その①」 

バベル ・グループ 代 表  湯浅 美代子 

 海外では、マスクをかけなくなったという話を聞きますが、日本では、いまだにマスクだらけです。この蒸し暑い中を、よくもまあ一日中マスクをかけていられるものだ!! と、半ば呆れています。あなたもマスクをかけ続けていますか? こうなると何か、日本人にはマスク信仰があるのではないかと思うくらい、マスクをかけ続けていますね。ところが、日本人ばかりではないのです。

日本在住、いや東京在住の外国人、といっても黄色人種ではない人々、と言うのが正確ですが。このところかなり暑くなり、しかも蒸し暑い日本、マスクをかけ続けていたら、細菌の巣と化しているでしょうが、通りがかりの人達を見ていると、皆さん、マスクをかけています。そんな中を、一人、私はマスクを外してさわやかに歩いています。(笑い)

 

 というわけで、私は、原則マスクはつけていません。ただ、買い物の必要があってコンビニやマーケット、薬局などお店に入る時はマスクを着用します。この3年ほどのコロナ騒動のマスク着用の影響で、殆どのお店はマスク着用を要求しています。ですから、買い物にはマスクが必要になりますね。

この日本人のマスク好き、いや、マスク信仰とも言えるこの現象は、何なのでしょうか? このところ日本は、毎日蒸し暑い日が続いています。マスクが蒸れてなんとなく気持ちが悪いので、新しいものに取り換えたりしますが、面倒な生活習慣になってしまいました。これからますます蒸し暑い日が続きますから、皆様、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。

 

 漸く、本題に入りますが、バベルでは、このWEB時代というか、NET時代というか色々な言い方がありますが、このWEBの本格的なシステム活用の時代になったことを受けて、改めて色々とチャレンジしたいと考えています。

「バベルの翻訳図書館」は、漸く外観ができつつありますが、本体の、収納する蔵書は、まだこれからです。バベルの修了生、在校生の皆さんの作品をどんどん収納、展示、販売していきたいと考えています。また、図書館とありますが、そこには読書ルームだけでなく、翻訳を学ぶスクールも併設しますし、動画も見られますから、言わば映画館でもありますね。   そして、勿論、バベルの語源の通り、そこは、多言語世界空間でもあり、多言語間の情報交流、情報伝達のための多言語間の翻訳が一層スムーズになり、多くの情報交流、情報伝達がますます盛んになるよう多面的な翻訳交流活動をしていきたいと考えています。

 人間という文字は、人と人の間、とも読めますし、人と物、または、人と空間とも読み解けます。私達人間とは、人と人の交わりによってできる、空間がささえている存在だと言えるでしょう。また、この様に日本語には、ひらがなあり、漢字があり、カタカナがありと、表記自体にも多様性があります。さらに言えば、種類だけでなく、漢字の数の多さ、仮名は五十音ですからまだ全体をイメージできますが、漢字の数たるや、ちょっとイメージし難い多さです。

この様に、日本語の多様性は、半端でない多さに支えられています。それだけ個別性、表現の多様性を大事にするという思い、意思が働いているのだと感じます。人間の数だけ個性があるわけですから、これらの多様性が生かされ、その個性が開花している世の中の状態とは、何か想像を超えた楽しさがあるように思います。他人と同じではなく、他人と違うことを大事にし、個性が生かされ、多様な文化の華が開く世界となりますように! ふと、そんな祈りをつぶやきたくなる気分になってしまいました!

今号も、どうぞ、お楽しみください。

 

 2022年7月7日   バベル翻訳専門職大学院  学長 湯浅美代子

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