WEB TPT 2026年6月8日 392号 巻頭言 バベルの「次の50年」を象徴する思想、構造的翻訳
バベル ・グループ代 表 堀田都茂樹
バベルが歩んできた半世紀は、翻訳を学問へと昇華させ、言語の壁を越えるインフラを築く歴史であった。しかし今、AIの台頭という人類史の特異点において、私たちは翻訳の定義を大転換する。
私たちが提唱する「構造的翻訳」とは、単なる言語変換ではない。対象国の文化・市場・読者心理を見据え、作品そのものを再設計する「出版文化設計」である。これこそが、現人類80億人をつなぐ横軸のグローバル多言語化と、過去1180億人の知を蘇らせる縦軸の古典核新訳が交差する、次なる50年のコア思想に他ならない。
AIは直訳のコストをゼロにした。だからこそ、どの価値観で、どの読者へ作品を再配置するかという、編集、権利、マーケティングを統合した人間のクリエイティビティが問われている。作業者としての翻訳者から、未来を創る「Translation Architect(翻訳設計士)」へ。バベルの新たな挑戦が、今ここから幕を開ける。




















