WEB TPT 2026年4月22日 389号 巻頭言 変容するグローバル言語の地平―Plain Englishとの相関性
バベル ・グループ代 表 堀田都茂樹
寺澤盾氏の近著『世界の英語』(2026年3月、中公新書)は、単一の規範としての英語観を解体し、多様な「複数の英語(Englishes)」の実態を鮮明に描き出しています。かつて英米の所有物であった英語は、今や非母語話者が母語話者を圧倒する「グローバル・インフラ」へと変質しました。
特筆すべきは、共通語としての英語(ELF)において「相互理解可能性」が最優先され、ネイティブ信仰が実利の妨げになり得るという指摘です。これは、バベルが提唱する「Plain English」の理念と深く共鳴します。
多様な英語が混在する現代において、難解な表現を排し「一度で正確に伝える」Plain Englishは、カオスな言語状況を整理・運用するための最強の武器となります。多様性を肯定する寺澤氏の分析と、明快な伝達を追求するバベルの手法は、補完関係にあります。この両輪を理解することこそ、真の国際化への第一歩となるでしょう。
















