「JTA News & Topics 」 第200回
今回は、2025年6月23日に実施しました「日英技術翻訳の勘どころ」セミナー第1回(主催:バベルユニバーシティ、後援:一般社団法人 日本翻訳協会)受講者の吉田ひろみさんよりセミナーレポートを投稿していただきましたので掲載をしています。
情報提供:一般社団法人 日本翻訳協会 (Japan Translation Association 略してJTA) https://www.jta-net.or.jp/
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「日英技術翻訳の勘どころ」セミナー 第1回
― 日本人の弱点を克服して Readable な英文を書こう ―

●レポーター :吉田 ひろみ
バベル翻訳専門職大学院在籍中
米国ハワイ州在住。国際企業でフルタイム勤務の傍ら、子育てと学業の両立に奔走中。
この度、平井講師(技術士/情報工学(有) 平井ランゲージ・サービシズ代表取締役社長)の技術翻訳セミナーへ参加させて頂きました。第一回目は、全8回のセミナー概要について、全体的な流れをご説明下さいました。Readability, 3C、1 word 1 meaning、修辞、新幹線の時速の表現、ケネディ元大統領とトランプ大統領の就任演説レベルの比較、フィギュアスケートの芸術点と技術点を例にしたお話など、覚えていることがたくさんあり、うれしくなりました。前回は、技術翻訳という未経験の分野に不安もあり、大変緊張していましたが、今回は楽しく受講できました。講師の長年のご経験とキャリア集大成の盛りだくさんな内容、今後、2ヶ月に1回のペースで、全8回セミナーを行う予定とのことです。
本講座の目的/目標
本講座は、日英技術翻訳にあたって、句読法や言葉の使いかた (文法・語法) からパラグラフィングおよび修辞法・構成法に至るまで、英語の書きかたに関する様々な作法をおさらいし、外国人が自然に読める(readable な)英文を書く力を養成することを目標とする。
重点:
・日本人に多い誤用を回避すること
・一見して日本人が書いたという印象を与えないこと
・外国人が自然に読める(readable な)英文にすること
・論理的な (話の筋が通った) 文/文章にすること
・英語圏で支配的なルール/スタイルに合わせること
第 1回:日英技術翻訳概論
• 技術コミュニケーションの目的と要件
• 技術英語の特徴
• 目標: Readableな英文を書くこと
• 日本語文と英文の構造的違い
• 日英翻訳の位置づけ
• 翻訳の品質評価
技術コミュニケーションの目的と要件
• 技術コミュニケーションの目的: 技術的情報や意思を、対象とする読者/聴き手が理解できるレベルで、正確かつ明快に伝えること
• 技術コミュニケーションにおいて要求される“3C”
Correct (正確であること、正しいこと)
Clear (明快/明確であること)
Concise (簡潔であること)
したがって、言葉の機能性を重視(他の側面を極力排除)
注)「コミュニケーション」には、ライティング以外に、スピーキング等(たとえばプレゼンテーション)による意思疎通/伝達も含む
参考)ビジネス・コミュニケーションに要求される 7C:
Correct Clear Concise
Complete Concrete Courteous Considerate
技術英語の特徴: 目次
• 語彙
• 修辞の重視
• 構文および文体
・受動態
・無生物主語
• その他(規格等)
・規格/ガイドライン(技術文書作成)
• 修辞(rhetoric)とは: 意思や情報を効果的かつ効率的に伝えたり、相手を説得したりするための、言葉の技法
・論理の展開のしかた(論理性)を重視
・文書の構成、パラグラフィング、並列性等の重視、技術英語の特徴
目標: Readable な英語を書くこと
• Readable: 読みやすい、読む気になる、読んで楽しい
• 概要: 別資料「Readable ということ」参照
• 狭義のReadability: 文あたり平均語数等から単純に計算した数値。非常に大雑把な評価指標。
・Flesch Reading Ease Score (FRES): 0 (超難解) -100(超易)点
・Flesch-Kincade Reading Age (FKRA) (または Flesch-Kincade
Grade Level): 容易に読解できるのに必要な学習年数。以下は目安。
・手作業を中心にするマニュアル: 9(義務教育修了レベル)程度以下
・ICT分野のマニュアル: 5 – 12(高校卒業レベル)程度以下
参考) 米国ケネディ大統領の就任演説: 11.4(高校3年生レベル)、
米国トランプ大統領の就任演説: 8.0(中学2年生レベル)
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●●セミナーのご案内●●
*ZOOM(オンライン)で受講できます。
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●ZOOM オンラインセミナー●
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●「日英技術翻訳の勘どころ」セミナー
― 日本人の弱点を克服して Readable な英文を書こう ―
日本語で書かれた文章を英語に翻訳する上で、日本人が犯しやすい間違いを最少に抑えながら、テクニカルライティングの考え方も取り入れたreadableな(外国人が自然に読める)技術英文を作成する方法に焦点をあてた一連の講義です。
本セミナーは第1回から第8回までございます。
ご希望の回だけでもご受講いただけます。
*お申込みの際は、ご希望の回にチェックを入れてください。
複数の回を同時にお申込みいただけます。
すでに終了しました第1回~第5回のセミナーの内容を聴講希望の方は、
各回のお申し込みの際、お申し込みフォームの備考欄に
例:「第1回の聴講を希望」とご記入ください。
収録済みの講義音声をお聴きいただける専用Webページおよび
講義資料のご案内をお送りします。
なお、聴講費用は受講料と同額となります。
<第6回 セミナー目次>
文/文章レベルの諸ルール その1
1.重点/力点の認識/表現
2.論理性 (論理の流れ)
3.文の形式/ルール
(忌避事項、並列性等)
4.文体/格調
●講師:平井 通宏(ひらい みちひろ)
●第4回セミナー日程: 2026年5月22日(金)15時~16時30分(日本時間)
●申込締切 : 2026年5月20日(水)(日本時間)
◆セミナーの詳細・お申込みはこちらまで↓
https://www.jta-net.or.jp/seminar_250718.html
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●●翻訳試験のご案内●●
*試験は全てインターネット受験ですからご自宅での受験となります。
●●実施日:2026年5月23日(土)(日本時間)
●●締切:2026年5月19日(火)(日本時間)
◆《出版翻訳能力検定試験》
1) 第52回 絵本翻訳能力検定試験(英日)
2) 第49回 スピリチュアル翻訳能力検定試験(英日)
https://www.jta-net.or.jp/about_publication_exam.html
◆《ビジネス翻訳能力検定試験》
1) 第10回 〔日英〕リーガル翻訳能力検定試験
2) 第10回 〔日英〕医学・薬学翻訳能力検定試験
https://www.jta-net.or.jp/about_business_exam-2.html
◆第8回 読みやすい日本語検定
https://www.jta-net.or.jp/about_tpw_exam.html
■受験対策
https://babel.co.jp/tpw/readable_japanese_study
◆第42回 Plain Written English能力検定試験
https://www.jta-net.or.jp/about_plain_written_english_exam.html
■受験対策
https://www.babel-edu.jp/program/31011/index.html
◆◆《中国語翻訳能力検定試験》
1) 第50回 中日ビジネス一般翻訳能力検定試験
2) 第50回 日中ビジネス一般翻訳能力検定試験
3) 第50回 中国語リーガル翻訳能力検定試験
https://www.jta-net.or.jp/about_chinese_translation_exam.html
◆第60回 翻訳プロジェクト・マネージャー資格基礎試験
https://www.jta-net.or.jp/about_pro_exam_tpm.html
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情報提供 : 一般社団法人 日本翻訳協会 (Japan Translation Association 略してJTA)
●一般社団法人 日本翻訳協会● https://www.jta-net.or.jp/
・設立:1986年10月
・Mission:「翻訳に対する社会の認識を高めること及び翻訳に関する技術及び知識を増進することによって翻訳の水準を高めること並びに翻訳者を支援してその自立を促進することを通じて、世界の文化交流及び産業経済の発展に寄与することを目的とする。」
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