読みやすい日本語講座

プロの文章には、理由がある――
「伝わる」日本語の書き方、体系的に学びませんか?

『読みやすい日本語講座』は、世界基準のPlain Englishのルールをもとに、日本語に最適化した「簡潔で、明確で、礼儀正しい」文章の書き方を学ぶ実践講座です。

「書く力」は、誰かに読まれることではじめて意味を持ちます。あなたの文章は、読み手に届いていますか?

仕事のメール、ビジネス文書、報告書、提案書――あらゆる場面で「伝える力」が求められる今、この講座は、すべての書き手の強力な味方になります。

✍️ 講座案内

 講座名:読みやすい日本語講座(ノンフィクションライティング)
 受講方法:通信(インターネット受講)
 講義回数:8回
 課題提出回数:8回
 受講料:44,000円(税込)
 開講時期:5月下旬


あなたは、伝わる文章、書けていますか?

  • ✔「何を言いたいのか分かりにくい」と言われる
  • ✔文章が長くなりがちで、要点がぼやける
  • ✔敬語や文体に自信がない
  • ✔プロとして恥ずかしくない文章力を身につけたい

ひとつでも当てはまるなら、『読みやすい日本語講座』がぴったりです!

この講座では、次の4つの原則をもとに、62の具体的ルールと豊富な例文で「読みやすい日本語」の書き方を徹底解説します:

  • 結束性(Cohesiveness)
  • 直接性(Directness)
  • 簡潔性(Economy)
  • 適切性(Appropriateness)

わかりやすく、誤解されず、読者の信頼を得られる――
そんな文章を、あなた自身が書けるようになります。

文章が変われば、伝わり方が変わる。
そして、あなたの評価も変わります。

今こそ、「読みやすさ」という武器を、あなたの文章に。
ご参加を心よりお待ちしております!

【詳細講座解説】

BABEL Plain English プログラムに基づく『読みやすい日本語講座』とは――

以下は、英語の「Plain Written English(簡潔明快な英語)」を書くために設定された評価ルールです。

このルールを日本語に応用し、単なる翻訳ではなく、日本語で効果的に伝えるために最適化された「読みやすい日本語ルール」を創り上げました。

Plain Written Englishの評価基準では、プロとしてのリーダビリティを測るために、以下の4つの軸 × 4項目 = 計16のガイドラインが設けられています。

1. 結束性(Cohesiveness) のルール

  • ① コンテクストに合わせる
  • ② 論理的な順序に従う
  • ③ 一貫性を保つ
  • ④ 読み手、聞き手の気を散らさない

2. 直接性(Directness) のルール

  • ⑤ 推測ではなく事実を記す
  • ⑥ 主語を明確にする
  • ⑦ 否定語は極力避ける
  • ⑧ 結論を簡潔に記す

3. 簡潔性(Economy) のルール

  • ⑨ 簡潔を心がける
  • ⑩ 使用頻度の高い語を優先する
  • ⑪ 従属節の使用を避ける
  • ⑫ 要点に絞って記述する

4. 適切性(Appropriateness) のルール

  • ⑬ 誠実・礼儀正しく、他者に敬意を払う
  • ⑭ イディオムや俗語を避ける
  • ⑮ くだけた口語表現や短縮形を避ける
  • ⑯ 文法的に正しい文を用いる

そしてこれら16のルールはさらに、文章の構成単位である

  • Word(単語)
  • Phrase(句)
  • Sentence(文)
  • Paragraph(段落)

の4レベルに細分化され、合計80のガイドラインへと展開されています。

同様に、日本語においても例外を除き、「簡潔で、明確で、伝わる」文章を書くための実践的ルールが体系化されています。

このあとに、日本語に適用した具体的なルールとその例文をご紹介します。

読みやすい日本語ルール 具体例【結束性(Cohesiveness)】

単語レベル

  • 適切な語彙を選ぶ:例:「会社」→「貴社」(ビジネス文)
  • 専門用語は文脈次第:「クラウド」→「インターネット経由でデータやサービスを利用できる仕組み」
  • 同義語の乱用を避ける:「自動車」「車」「乗用車」「四輪車」などを混在させない

句レベル

  • 自然な語順:「問題はチームによって解決」→「問題を解決したチーム」
  • 語やスタイルの統一:「顧客の満足」「お客様の評価」「顧客ロイヤリティ」などを混在させない
  • 曖昧さを避け具体的に:「後で考えます」→「明日までに返答します」

文レベル

  • 情報の順序を明確に:「まず問題を特定し…」と段階を整理する
  • 句読点の適切な使用:「彼は、仕事が、終わった後、映画を、観に、行った」→「彼は仕事が終わった後、映画を観に行った」
  • 一文を長くしすぎない:
    「このプロジェクトのスケジュールが遅れているため、締め切りを延長して、改めて再調整を行います」→「プロジェクトが遅れているため再調整します。締め切りは延長します。」
  • 主語と述語の一致:
    「弊社の目標は、多くの顧客に支持されたい」→「弊社の目標は、多くの顧客に支持されることだ」

段落レベル

  • 段落ごとにテーマを分ける:例:1段落=特徴、2段落=使用法
  • 段落間のつながり:「商品の特徴→使用方法」などの自然な流れを意識
  • 視覚的な区切りを使う:1段落3〜5文を目安に、適度な余白を

読みやすい日本語ルール 具体例【直接性(Directness)】

単語レベル

  • 事実に基づいた表現:「多分」→「○○(具体的な数字)の予定」
  • 主語や対象を明確に:「それ」「あれ」などの指示代名詞の代わりに、具体的な内容を書く。
  • 否定より肯定の表現を:「失敗しないように」→「成功するために」

句レベル

  • 曖昧さを避け具体的に:「多くの人が使っています」→「1000人以上がこのアプリを利用しています」
  • 簡潔な言い回し:「ご提案申し上げます」→「提案します」

文レベル

  • 主語を明確にする:「提案書が承認されました」→「部長が提案書を承認しました」
  • 重要な情報を文頭に:「提案書は、予算が増加するため、承認されました」→「予算が増加するため、提案書が承認されました」
  • 結論を早く示す:「今回、調査を行い、データを分析したところ、A案が最も効果的だという結果が出ました」→「最も効果的なのはA案です。今回の調査の結果、それがデータで示されました」

段落レベル

  • 一段落に一つの要点:例:「この段落では製品のコストについて説明」→次の段落で「利用者の声」へ
  • 段落全体の論旨を整理:「現状説明→課題→解決策」という順序を守る

読みやすい日本語ルール 具体例【簡潔性(Economy)】

単語レベル

  • 重複や冗長な修飾語を省く:「非常に素晴らしい」→「素晴らしい」
  • 短くわかりやすい語を選ぶ:「記述する」→「書く」
  • 平易な語を使う:「当該」→「その」

句レベル

  • 冗長なフレーズを削る:「この段階におきまして」→「この段階で」
  • 意味の重複を避ける:「全員が一人残らず参加しました」→「全員が参加しました」
  • 主題が明確な句にする:「多くの優れた特徴」→「コストパフォーマンスに優れる」

文レベル

  • 無駄のない文に:「私たちはこれまでに経験したことがないほどの成功を…」→「これまでにない成功を収めました」
  • 一文一義を意識:「まず会議に出席し、会議が終了後、昼食をとり、報告書をまとめるために会社へ戻った」→「会議の終了後、昼食をとった。その後、報告書をまとめるために会社へ戻った」
  • 短く要点を伝える:「報告書は締め切りを絶対に守って出してください」→「報告書の提出は締め切り厳守」

段落レベル

  • 段落の長さを調整:長すぎる段落は分け、要点を整理する
  • 1段落に1つのポイント:例 1段落目=機能、2段落目=利点など
  • 最重要ポイントを強調:一番、主張したいポイントは最初または最後に述べる。

読みやすい日本語ルール 具体例【適切性(Appropriateness)】

単語レベル

  • 丁寧で敬意ある言葉遣い:「あなた」→「お客様」などの敬称を用いる
  • スラング・口語の回避:「ヤバい」→「深刻な」「大変な」
  • 書き言葉にふさわしい語彙:「だから」→「したがって」「そのため」

句レベル

  • 礼儀正しく冷静に:「それはありえないです」→「それは難しいかもしれませんが、検討します」
  • 俗語を避ける:「ぶっちゃけ」→「正直に言うと」
  • 感情より客観性を:「とても腹が立ちます」→「この件については改善を求めます」

文レベル

  • 文法的に正確な文を使う:「行かなくちゃ」→「行かなくてはならない」
  • 読者の背景への配慮:文化的背景が異なる読者には補足説明を加える
  • 事実ベースで強調しすぎない:「絶対に間違いありません」→「間違いないと考えています」

段落レベル

  • 丁寧なトーンの維持:「この製品には問題があります」→「この製品には改善が必要な点があります」
  • 書き手の主張を押しつけない:「私たちは常にベストを尽くします」→「弊社はご期待に応えるよう尽力します」
  • 内容に応じてトーンを調整:問題提起は丁寧に、提案は率直に

✅ この講座で得られる成果

  • ✔ 伝えたいことが一目で伝わる、「構造的にわかりやすい文章」が書けるようになります。
  • ✔ 回りくどい表現や誤解されやすい言い回しを避け、明確な文で伝える力が身につきます。
  • ✔ ビジネス、広報、教育、SNSなど、あらゆる分野に応用可能な文章力を磨けます。
  • ✔ 編集者・ライター・行政関係・研究職など、プロフェッショナルにふさわしい日本語が身につきます。
  • ✔ 書き方が変われば、読む人の反応・印象・評価も変わります。

あなたの言葉で、人の心を動かせる。
その第一歩として、『読みやすい日本語講座』を、ぜひご活用ください。

✍️ お申し込みのご案内

『読みやすい日本語講座』は、オンラインでいつでもご受講いただけます。
自分のペースで進めながら、「伝わる日本語」の力を着実に身につけましょう。

今すぐ、あなたの文章をレベルアップさせてみませんか?