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AI監視技術と金融システムの脆弱性

WEB TPT  2026年6月22日 393号 巻頭言                                                                                                                                                   AI監視技術と金融システムの脆弱性
バベル ・グループ代 表 堀田都茂樹                                                        

「あなたは何も所有せず、幸せになる」――世界経済フォーラム(WEF)が描く2030年のビジョンは、一見すると便利なサブスクリプション型社会の到来を告げている。しかしその裏では、AI監視技術と中央銀行デジタル通貨(CBDC)による全財産の可視化・管理が進み、個人の絶対的な「所有権」が静かに解体されつつある。さらに懸念されるのは、金融システムの脆弱性を突いた「グレート・テイキング(大収奪)」の法的枠組みの完成である。危機の到来とともに、私たちが守るべき資産が合法的に没収される仕組みが、目に見えない形で構築されてきた。国際地政学のリスクが高まり、不確実性が増大する現代において、私たちが問われているのは、いかにして「資産を増やすか」という拡大の思考ではなく、いかにしてこの不可視の包囲網から「資産を守るか」という防衛への思考転換に他ならない。

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