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2022年3月7日 第311号 World News Insight (ALUMNI編集室改め) 

発行:バベル翻訳専門職大学院 ALUMNI Association

「すべては日本に在った―聖徳太子の偉業                              

バベル翻訳専門職大学院(USA) 副学長 堀田都茂樹
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  本日は、聖徳太子が遺した最古にして最先端の成功法則を、徳山純(きじゅん)氏の教えから、紹介していきたいと思います。

 聖徳太子が大成した學問、それは、古来から何千年もの間、指導者=リーダーと言われる人々が学び続け、脈々と受け継がれてきたと言われます。

孔子・孟子・老子・莊子・列子などによって説かれた中国哲學。

その後に伝来した仏教に由来する、さらに長い歴史を持つインド哲學。

さらには、日本に古来から受け継がれてきた神道の教え。

 聖徳太子はこれら3つの思想を世界で初めて矛盾なく融合し、冠位十二階や十七条憲法として大成、日本の精神を、學問として確立しました。

 聖徳太子が建立した法隆寺は、法隆學問寺とも呼んでいますが、理由は、まさに法隆寺がこの學問を教える場であったからと言います。

 その學問は脈々と皇室に継承され、公家においては陰陽師が継承し、武家では足利学校を中心に教えられ、武士道として受け継がれます。その恩恵により、日本と言う国は2680年以上の歴史を持つ、最長寿国へと発展してきました。

企業にしても、

創業100年以上の長寿企業は、日本に33,076社(2020年)ダントツ一位

世界で創業200年以上の企業は2,051社

       一位 日本  1,340社

                 二位 米国  239社

       三位 独国  201社

          四位 英国    83社

世界で創業1,000年以上の企業は14社

     一位 日本 8社

     二位 アイルランド、英国、イタリア、オーストリア、独国、仏国 各国1社

世界最古の企業

     一位 創業578年 金剛組(宮大工)

     二位 創業587年 財団法人池坊華道会

     三位 創業705年 西山温泉慶雲館 

 翻って、武士の歴史では、その教えを守ったかどうかが成否の大きな分かれ道になったとも言われています。織田信長・豊臣秀吉の天下が短命で終わったのに対し、300年もの泰平の世を築くことができた徳川家康。有名なホトトギスの歌は、実はその秘密を歌ったものと言われています。 

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス      短気な織田信長

鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス    狡猾な豊臣秀吉

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス     辛抱強い徳川家康 

 明治維新においては、吉田松陰がこの學問を教えた松下村塾の門下生の中から、新しい日本を指導した英雄たちが綺羅星の如く生まれました。さらにこの教えは、日本資本主義の父・渋沢栄一氏や日産コンツェルン創始者・鮎川義介氏らに受け継がれ、両氏は、「道徳と経済の融合」により、世界でも最初期に最大規模のマネジメントを完成させました。 

 そして渋沢栄一氏は一代で500社の大企業を育て上げ、その偉大な成果に驚いたP・F・ドラッカー氏が彼を研究し、絶賛した数々の名言を残しています。

 鮎川義介氏は、一代で製造業に関しては三井・三菱を凌ぐ財閥・日産コンツェルンを築き上げ、現在の日産グループ・日立グループ各社をはじめとする160以上の大企業と、中小企業政治連盟を通じて数万の企業を育成しました。 

 禅に傾倒し、日本人の禅僧・乙川弘文氏を生涯の師と仰いだスティーブ・ジョブズ氏は、その思想をアップルの数々の名品に受け継ぎ、大成功を収めました。 

 同じく米IT業界の雄、オラクル創業者であるラリー・エリソンも日本文化に陶酔し、自宅を日本屋敷にした上、京都に最高峰の日本庭園を持つ別荘を所有しています。

 また、世界一のエグゼクティブ・コーチとも言われるマーシャル・ゴールドスミス氏は、今日の時代において最も重要なリーダーシップの要素を、仏教に見出しました。 

 このように、日本の歴史上の偉人のみならず、世界のトップリーダーが憧れ、学び、人生を飛躍させた深大な叡智が凝縮された學問こそが、聖徳太子が日本に遺した真の「天才」教育なのでしょう。 

 しかし、残念ながら、最高の叡智とも言えるこの教育を、戦後70年以上、日本は戦後封印してしまいました。自ら封印したというよりは、「奪われた」「禁止された」という方が正確でしょう。日本の先人があまりに優秀で強かったがために、GHQは、日本人を骨抜きにする策を徹底的に講じました。現在も、別の意味で、聖徳太子を単なる伝説としようとする無意味な動きもあるようですが。 

 道と名のつくものを徹底的に禁じようとしたのもその一環ですし、全国に公民館を作ったのもその一環です。そして、教育を骨抜きにしたことが最も端的に表れているのが、それまで使っていた重要な漢字を「旧字体」として、当用漢字に書き換えてしまったことです。 

 我々は、これを失ったがために、私達日本人の才能は制限され、今の日本の産業は停滞し、社会が閉塞感に包まれているといっても過言ではないかもしれません。 

 是非今こそ日本の最高の叡智とも言える聖徳太子の學問を取り戻したいものです。 

 この学びの特色を言えば、皆を豊かにするこの法則は、所謂、大脳新皮質ではなく、間脳視床下部を目覚めさせる哲学とのこと。また、それは人間を超える天地自然から学ぶ教えであるという事です。 

 詳細は、徳山氏書かれた「聖徳太子が遺してくれた 成功の自然法則」(リアルインサイト刊)を読んでみてください。 

 ここでは、その目次を紹介して、その一端を感じ取ってもらえればと思います。 

第一章  すべては気でつながっている―自然法則1

第二章  愛から始めよ 自然法則2

第三章      時がすべて  自然法則3

第四章      経済のしくみと人の気を読む景気學

第五章   人生に成功する奇跡の法

第六章   理想の未来を創る反省思考と未来思考

終章  人生のゴールとは 

全ては日本に在る、これが私の学びの全てでした。

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