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WEB TPT  2024年8月7日 348号 巻頭言                         「Small Giant」                                                          バベル ・グループ代 表  湯浅 美代子

「Small Giant」という言葉があります。

規模は小さいけれど、影響力は巨人並ということで
スモールジャイアントと言われています。

それは企業経営のひとつの目指すべき形として今注目されています。
スモールジャイアントの特徴は会社の存在意義が資本主義的ではないというところにあります。

一般的に会社は、誰のためにあるのかという問いに対して資本主義社会では、株主と投資家のためにあると言われてきました。会社は株主のものであり、株主の利益を最大化する経営が良しとされてきたのです。

しかし、スモールジャイアントの経営では、そこが異なります。

1番大切にするのは
・社員とその家族
2番目に
・地域社会
3番目に
・お客様
4番目に
・株主、投資家
という順番になっています。

一般的な会社経営のほぼ逆の順番と言えると思います。

このように、米国では米主要企業の経営者団体、「株主第一主義を撤回する」と宣言したと言われています。

アメリカでは資本主義が過酷な不平等を拡大させているという批判が集中するなか、同国でも最も大規模で有名な各社を率いる最高経営責任者(CEO)約200人が声明を発表したそうです。企業はもはや、株主の利益を最優先する株主第一主義を掲げるべきではないとする声明です。

この声明は、企業の目的とは何か、またコーポレート・ガバナンス(企業統治)にいかに取り組むべきかを、根底から覆すと言えそうです。

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