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日本の作品を海外出版社に紹介する「東京版権説明会」、                          11 月開催に向けて準備中

自国の書籍を海外に紹介するイベントと言えば国際ブックフェアですが、日本には、現在、大規模な国際ブックフェアは存在しません。1994年にはじまった「東京国際ブックフェア」は、日本最大の本の祭典として知られていましたが、2016年を最後に、現在は開催されていません。 

そんな中、今年116日(水)と7 日(木)の二日間、東京版権説明会 2024の開催が予定されています。2017 年が第一回目となるこのイベントは、コロナ禍による3年間の休止後、昨年再開し、今回5回目を数えます。これまで出版社の有志で開催されていた本イベントですが、昨年2023年からは、一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)が運営に参加し、体制が強化されました。東京国際ブックフェアが開催されなくなり、国内で日本作品を海外に紹介する場が失われてしまった状況下、東京版権説明会は、翻訳権の交流を継続することを主な目的としています。 

東京版権説明会では、日本の出版社と海外の出版関係者が版権交渉をおこないます。日本の出版社は、それぞれのブースで、海外からの来場者に本を直接手に取って見てもらい、作品の説明をすることができます。昨年 2023年には、日本からは64社が出店し、海外からは、中国、台湾、韓国などから90社、約180人の出版関係者が来場しました。 

11月の開催に向け、出展希望者に対する開催説明会、出展の申し込み受け付けと、準備は着々と進んでいるようです。 

東京版権説明会 2024(Tokyo Rights Meeting)

2024116日(水)~7日(木)

TKP 市ヶ谷カンファレンスセンター 7 階・8

https://tokyorightsmeeting.com/ 

〈参考〉一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC):https://www.jpic.or.jp/ 

 

スペイン最大の本のイベント「マドリードブックフェア」、5 月 31 日から開催 

2024年のマドリードブックフェアは、531日から 616日まで、ブエン・レティーロ公園で開催されます。今年はオリンピックと重なるため、スポーツがテーマとなっています。「心を鍛え、体を読もう」をスローガンに、300を超えるアクティビティが予定されています。 

今回のイベントでは、350以上のブースが設置され、国内外の出版社や書店が参加。来場者は、最新の書籍を購入したり、著名な作家との交流やサイン会も楽しんだりすることができます。また、書籍の販売だけでなく、作家や出版関係者とのネットワーキングの場としても機能し、文学と文化の祭典としての役割を果たしています。 

さらに、興味深い新企画として、67日には「イルミネーション・ナイト」が予定されています。来場者は、レティーロ公園に設置された三つのミニステージで演劇や生演奏が繰り広げられる中、2330分まで展示を楽しむことができます。ミニステージには、日中に蓄積された太陽エネルギーが活用され、二酸化炭素排出量を抑える試みがなされています。 

このブックフェアは、多くの読者や業界関係者に愛さる、スペイン最大の書籍イベントです。最初の開催は、1933年と歴史も古く、今回は83回目の開催となります。マドリードの歴史的な公園であるレティーロ公園の美しい景観と相まって、訪れる人々に忘れがたい体験を提供することでしょう。 

マドリードブックフェア(Madrid Book Fair)

5/316/16開催

https://ferialibromadrid.com/(スペイン語公式ウェブサイト)

https://www.esmadrid.com/en/whats-on/ferialibromadrid-parque-de-el-retiro(マドリード観光局ウェブサイト)

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