新着情報

2023年12月22日 第330号 World News Insight (Alumni編集室改め)                      'グレートリセット'という不都合な真実                             バベル翻訳専門職大学院 副学長 堀田都茂樹

 本日は、「日本転生―絶体絶命の国の変え方」という苫米地英人氏の考え方を引用しつつ、日本そして、世界の在り方、行方をグレートリセットと言うキーワードを軸に観ていきたいと思います。 

 曰く、日本は経済も停滞しています。「失われた10年」が「失われた20年」になり、いまや30年、40年と言われるほど、経済は成長していません。よくこれでGDP世界第3位を維持していられたなと驚くばかりです。逆に言えば、3位をキープできていたのは日本人が持つ潜在能力の賜物なのです、と。この賜物を活かせないばかりか、そこにあぐらをかいて「失われた年月」をいたずらに延ばしているのが財務省、経済産業省、日本銀行といった日本の財政と経済を担うトップたちでしょう。 

 グレートリセットとは、ヨーロッパがアジアやアフリカ、アメリカに植民地を広げ、人々を奴隷化して世界の覇者になっていた大航海時代に戻すことを目的としていました。ヨーロッパの王家10家ほどが文字通り、世界をその手に握っていた、ヨーロッパ人にとっての栄光の時代、グレートな時代に、リセットしようというのがグレートリセットの真意です。世界経済フォーラム(WEF)がこれを目論んでいたのです。しかし、その企みは失敗しました。グレートリセットはすでに失敗しているのです、と苫米地は言います。 

 「グレートリセット」は、2021年に開催予定だった世界経済フォーラム(WEF)のテーマとなったことで有名になった言葉です。世界中のお金持ちたちと各国の大統領や首相、財務大臣たちが集まるWorld Economic Forumです。世界の経済に対して大きな影響力を持つ彼らが提唱する「偉大なるリセット」は日本でも大きな話題になりました。 

 苫米地氏は言います。グレートリセットは西洋人、ヨーロッパ人にとって「偉大な」 だけで、東洋人にはまったく関係ありません。それどころか、害悪にしかならないのです。なぜなら、グレートリセットはヨーロッパ人の、ヨーロッパ人による、ヨーロッパ人のための思想だからです。多くの人にとってヨーロッパと言えば、現代の文化や経済を形づくった土地といったイメージだと思われます。アメリカのウォールストリートが現在の金融市場を牛耳っていますが、アメリカもヨーロッパからの移民 によってつくられた国ですからヨーロッパの枠内に入ります。 

 しかし、私たちはここで少し勘違いさせられています。ヨーロッパ人たちがアジアやアメリカ、アフリカを征服したのは彼らのほうが優れた民族だったから、と思わされている点です。実際は、真逆です。更に、「なぜ、グレートリセットは失敗していると言えるのか」を苫米地は語ります。グレートリセットとは、ヨーロッパがアジアやアフリカ、アメリカに植民地を広げ、人々を奴隷化して世界の覇者になっていた大航海時代に戻すことを目的としているとお話ししました。ヨーロッパの王家10家ほどが文字通り、世界をその手に握っていた、ヨーロッパ人にとっての栄光の時代、グレートな時代 に、リセットしようというのがグレートリセットの真意です。世界経済フォーラム(WEF)はこれを目論んでいたのです。しかし、その企みは失敗しました。 

 では、なぜ、失敗したと言えるのでしょうか?たとえばそれは、ウクライナ戦争を見ていけばわかります。当初数ヵ月もすれば終わると見られていたこの戦争は、2023年10月現在1年以上も続き、終息の形も見えてきません。その間に世界は大きく様変わりしました。穀倉地帯だったウクライナ が戦火にまみれることで世界的に穀物が品薄になりました。ウクライナに侵入したロシアを非難する西側諸国は、ロシアへの経済封鎖を行いますが、ロシアからの物資も止められてしまいました。天然ガスなどのエネルギー供給をロシアに頼っていたヨーロッパでは反対に困窮してしまいまし た。さらに、中国がロシア側につくことによって西側諸国と中露が対立する構図になってしまった のです。   

 WEFとすれば、たとえ、中露が手を組んだところで欧米が結束すれば負けるはずがない、そう 高をくくっていたのでしょう。大航海時代に、アジア、アフリカ、アメリカを席巻した自分たちの力を もってすれば、植民地の人間などどうということはない、というおごりがあったのかもしれません。しかし、蓋を開けてみるとまったく違っていました。 

 曰く、そもそも西側諸国が肩入れするウクライナに味方する国々が、WEFが予測したよりもはるかに少なかったのです。国連加盟国193ヵ国中、ロシアへの経済制裁を行ったのは約40ヵ国のみで、150ヵ国ほどは ロシアとの取引を継続させていたのです。その150ヵ国とは中国、インドを筆頭にサウジアラビアなどの中東、アフリカ、南米諸国で、まさに大航海時代に欧米諸国が植民地化して食い物にしてきた国々ばかりなのです。ヨーロッパやアメリカの支配者たちがいくら旗を振っても、もう奴隷たちはついてこないのです。なぜなら、彼らはもう奴隷ではないからです。奴隷であることから抜け出す力を得てしまったからです。  

 苫米地氏は続けます。その証拠の一つがGDPです。かつてG7先進7ヵ国の合計GDPは2000年の時点で約65%でした。たった7ヵ国でほぼ7割の富を牛耳っていたのです。ところが、2023年3月現在はどうでしょうか? G7先進7ヵ国のGDP合計は約30%にまで落ち込んでしまったの です。その一方でブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICS5ヵ国の全世界GDP比率は31.5%と、たった5ヵ国でG7を抜いてしまっています。2030年には50%を超えるだろうという予想まで出ているのです。ロシアへの経済制裁参加国数やGDPを見れば、一目瞭然でWEF側の目論見は失敗です。

 失敗どころか、アメリカでは現在シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行の経営破綻などが起こり、 金融市場は混乱しています。アメリカの地方銀行ファース ト・リパブリック・バンクから約10兆円の 預金流出もあり、さらにシリコンバレー銀行が破綻した週にはアメリカの中小銀行全体で1200 億 ドルもの預金が流出しています。 

 曰く、グレートリセットを企んだ人たちは、これまで世界を思い通りに動かしてきました。世界を破壊し、無価値になった企業や土地をあとから買収、回収して安値で自らのものにしてきたのです。2020年には新型コロナウイルスも登場させました。このウイルスを世界に蔓延させたと判断する しかないようなことを行い、製薬会社がつくり出したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの複数 回接種を世界各国で義務付けるように動いたのです。恐ろしいのはその際、各国のメディアや医学界をほぼ完全に掌握したことです。mRNAワクチンに関して疑問を呈する識者を一斉に排除したのです。 

 新型コロナウイルスにしても、当初から人工説があったにもかかわらず、つい最近までそれを語ることすらできなかったのです。情報統制をかけて、人工ウイルス説を唱える学者たちを排除し た のです。元アメリカ疾病予防管理センター(CDC)所長のレッドフィールド氏が「新型コロナウイルスは中国の研究所で発生し、流出した可能性が高い」などと語れるようになってきたのは2023年の3月です、と。 

 曰く、2021年5月にはFacebookが「新型コロナウイルスが人工的につくられたという主張は今後削除しない」との方針を明らかにしています。つまり、裏を返せば、これまではずっと削除してきたということです。彼らが情報解禁に踏み切った理由は、すでに複数回のワクチンを世界中の人々に打たせることに成功したからではないでしょうか?今後は従順な奴隷国だけを選んで定期的にワクチンを打っていけば儲かると踏んだのでしょ う。このように、グレートリセットを目論んだ 人たちは世界中のメディアを数年間にわたって完全にコントロールしていたのです。これだけの 力をもってすれば、再び、大航海時代を迎えることができるだろうと、彼らは考えたはずです、と。 

 しかし、結果は違いました。欧米諸国に奴隷のようにかしずいてきた国は、世界中を見渡しても 日本くらいしかいなかったのです。ほとんどの国は、グレートリセットを推進する国々や人々からそれなりに距離を保っています。特に資源を持つ国々は自国のリソースの使い方を考えたうえで、自国が有利となるような立ち位置を確保しようと懸命に模索しています。インドなどはロシアと欧米 を天秤にかけながら、自国の立場を有利にしようと動いています。では、日本はどうでしょうか?  mRNAのワクチン工場 を誘致し、日本版CDCも設立するなど、WEFのアジェンダ= 植民地化 を自ら積極的に受け入れてしまっています。グレートリセットは間違いなく失敗しました。しかし、情けないことに、日本では大成功を収めてしまったのです。 

 これが、我々が知らされていない、グレートリセットの、世界と日本の不都合な真実でしょう。

0
おすすめの記事