「JTA News & Topics 」 第176回
今回は、2023年3月3日に実施しました『ピーターラビット』で楽しく翻訳を学ぶセミナー (1)(主催:バベルユニバーシティ、後援:一般社団法人 日本翻訳協会)受講者の吉田ひろみさん及び横須賀珠世さんよりセミナーレポートを投稿していただきましたので掲載をしています。
情報提供:一般社団法人 日本翻訳協会 (Japan Translation Association 略してJTA) https://www.jta-net.or.jp/
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『ピーターラビット』で楽しく翻訳を学ぶセミナー(1)
― 『ピーターラビット』シリーズの石井桃子訳と
川上未映子の新訳を比較してわかること ―
夏目康子(ナツメヤスコ)
・大妻女子大学短期大学部英文科准教授 ・青山学院大学、早稲田大学て゛も教鞭をとる ・マザーグース、英米児童文学、絵本を研究 <著書> 『マザーグースと絵本の世界』(岩崎美術社) 『不思議の国のマザーグース』(柏書房) 『英語で遊ぼう!マザーグースたのしさ再発見1~3』他 <翻訳> 『子どもはどのように絵本を読むのか』ヴィクター・ワトソン他編著 (共訳、柏書房) 『クリスマス百科事典』ジェリー・ボウラー著(共訳、柊風舎) 『アイルランドの風の花嫁』津川=マーダン江利子著(共訳、金星堂)他 |
●レポーター :吉田 ひろみ
バベル翻訳専門職大学院在籍中
米国ハワイ州在住。国際企業でフルタイム勤務の傍ら、子育てと学業の両立に奔走中。
夏目康子講師のご紹介
・大妻女子大学短期大学部英文科准教授
・青山学院大学、早稲田大学でも教鞭をとる
・マザーグース、英米児童文学、絵本を研究
<著書>
『マザーグースと絵本の世界』(岩崎美術社)
『不思議の国のマザーグース』(柏書房)
『英語で遊ぼう!マザーグースたのしさ再発見1~3』他
<翻訳>
『子どもはどのように絵本を読むのか』ヴィクター・ワトソン他編著
(共訳、柏書房)
『クリスマス百科事典』ジェリー・ボウラー著(共訳、柊風舎)
『アイルランドの風の花嫁』津川=マーダン江利子著(共訳、金星堂)他
1.石井桃子とビアトリクス・ポター&ポターの人生
2.作家&翻訳者 川上未映子
- PeterRabbitの石井・川上訳の比較
- 機械翻訳ではどうなるのか(DeepL, ChatGPT)
- 絵本翻訳の難しさと、AIの時代
「文芸翻訳における機械翻訳と人間による翻訳について考える『アリス』とマザーグースの機械翻訳と人間による翻訳について考えるセミナーに続いて、今回は、世界中で愛される『ピーター・ラビット』がテーマ。研究熱心な講師のお話しは興味深く、その中でも、特に印象的だった作者について、お伝えしてみたいと思います。
ピーター・ラビットのおはなし
「昔々あるところに、4匹のウサギがいました。彼らの名前は、フロプシー、モプシー、コットン・テイル、そしてピーター……」の書き出しで始まる物語。主人公はウサギの家族。末っ子のピーターが、母の言いつけをやぶって人間が所有する農場に忍び込んだところを見つかり危険な目に遭うが、何とか命からがら逃げ出すというエピソードが可愛い挿絵と共に描かれている。
ビアトリクス・ポターは、ピーターラビットの物語で知られるイギリスの絵本作家でイラストレーター、自然科学者、自然保護活動家。1866年ヴィクトリア時代に裕福な中流階級家庭に生まれ、乳母に育てられた。弟は学校へ通ったが、女の子だからという理由で親から通学も友達付き合いも禁止され、家庭教師から教育を受け、孤独な幼少期を過ごした。たくさんの動物を飼い、大好きな動物たちが友達。よく観察し正確な描写で動物たちの絵を描く事を楽しんでいた。また、自分で発明した暗号を使った日記をつけており、死後15年経ってから暗号は解読され、日記の中で自分をオープンに表現し、当時の作家や政治家への鋭い批評も書いていた事が判明。親への反発、たくさんのペット、湖水地方の風景への憧憬といった様々な要素は、1人の男の子へ送った手紙をきっかけに絵本作家の才能として花開く。その生涯を「絵本作家」の一言で済ましてしまうにはあまりにも惜しく、ポターの人生は多彩なエピソードに満ちている。そしてこれら豊かな経歴の根底に流れていたのは、ある1人の女性が「自己実現」を遂げるまでの物語。
考古学や昆虫学、あらゆる自然科学の分野に興味を持っており。特に自然の中で、その色とはかなさゆえにキノコに惹かれていた好奇心は、1892年に博物学者でアマチュア菌学者との出会いをきっかけに深まり、菌類の研究に没頭した末、学会に論文を提出、しかし、当時は女性である為、学会には出席できず、その後、さらに数年間研究を続けた豊富で芸術的なイラストと共に残された研究内容は、近年再発見され高く評価。1997年、当時の論文提出先(リンネ協会)は、研究を取り扱う際に示された性差別について、ポターの死後、 謝罪発表。
文学的興味も旺盛で、特に妖精や西ヨーロッパの古典的おとぎ話やファンタジーの世界に深く影響を受け、イソップ物語やグリム童話をはじめ、スコットランドの民話や神話、シェイクスピアやウォルター・スコット等々、特にエドワード・リアの『ナンセンスの絵本』やルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』は印象深く、ジョン・テニエルの挿絵に興味があると語っていた様子。
1890年代 、独自にデザインしたクリスマスなどの行事用のカードを制作、印刷業者や出版社などに販売。好評を博して手ごたえを感じ、自身の挿絵入り物語の公開を決意。1902年『ピーターラビットのおはなし』出版。絵本作家としての原点となったこの物語は、元家庭教師の病気がちだった長男ノエル宛てに書かれた手紙のウサギのお話が基になっている。子供たちが購入できるよう安価にしたいと考えていたが、 出版社の承諾を得られず自費出版。初版は知人や親せきへのクリスマスプレゼントとして贈り、残りは一冊1シリングに郵送料を加えた値段で販売。この小さな本は評判となり1~2週間で売り切れ。購入者の中には、作家のアーサー・コナン・ドイルもおり、この本を高く評価。こうして瞬く間に、一流作家の仲間入りし、ピーターラビットの絵本シリーズは児童文学の古典として、今なお、世界各国で親しまれている。
ピーターラビット絵本出版後、婚約者(絵本出版社社長の息子であり良き理解者)が病に倒れ急死。その後、子供の頃から心の拠り所であった湖水地方に拠点を移し創作活動のほか、熱心に農地の研究開発、羊の育成・保護などに取り組む。47歳で結婚。自身の絵本のキャラクターグッズを制作販売し、集まった資金で、さらに土地を購入する等、後半生は自然保護に尽力。1943年77歳で他界。保有した土地の資産は、遺言通り全てナショナル・トラストへ寄贈。彩色画・線描画など多くの作品はロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館にて収集。
小さい頃、子供の手のひらサイズに丁度よい小さめの絵本セット(ピーターラビットやちびくろさんぼ等)が自宅の本棚にあり、お気に入りのページを何度も読み返しました。講師のお話しをきっかけに、作者の人生と時代背景、また作品が生まれたエピソードを知り、さらに興味をもち調べてみると、ポター自身について書かれた伝記絵本や、ガーデニングの視点でながめるピーターラビットの世界等も発見。自然と植物観察好きな私は共感を覚え、うれしくなりました。
「ビクトリアス・ポターが愛した庭とその人生~ピーターラビットの絵本の風景」
(2014年、園芸作家協会/Garden Writers Association金賞受賞)
おはなしの中で、動物とともに登場する植物たちは、生き生きととてもリアルに描かれている。ポターは執筆活動のかたわら、庭づくりにいそしみ、みずから畑で花々や野菜を育て、挿絵に描かれた植物や庭の風景は、実際に、身の周りにあったもの。ポターの人生を辿りながら、そこに園芸がいかに大きく関わっていたのか、実際にどんな庭づくりをしていたのかを、四季を通じて美しい写真や愛らしい挿絵とともに眺め、現在訪れることのできる、ロンドンおよび湖水地方にあるポターゆかりの各地を案内。作品の他、本人の日記や手紙などを手がかりに、著者マルタ・マクドウェルが現役園芸家ならではの視点で、ポターの絵のなかにひそむ楽しい発見を伝える。花々に囲まれた動物たちの挿絵や、現在の庭や村の風景写真が満載、読んでも眺めても楽しい1冊。
以上
●レポーター:横須賀珠世
アメリカ、ミシガン州在住。日系自動車サプライヤーでパートの事務仕事をする傍ら、2017年よりバベルの法律翻訳コースの受講を開始、2022年秋に無事卒業。現在は専業主婦。
3月3日に開催された『ピーターラビット』で楽しく翻訳を学ぶセミナー (1) に参加しました。子供時代からピーターラビットの絵柄が大好きで、絵本も日本語訳されたものをシリーズで持っていましたが、何故かいつも絵本の最後まで読み切ることができず、途中で読むのをやめてしまうという本になっていました。読みにくさの謎を解き明かすべく今回のセミナーに参加するチャンスを頂きました。
約1時間半のセミナーは、以下の順序で進められました。
1.石井桃子とビアトリクス・ポター&ポターの人生
2.作家&翻訳者 川上未映子
- Peter Rabbitの石井・川上訳の比較
- 機械翻訳ではどうなるのか(DeepL, ChatGPT)
- 絵本翻訳の難しさと、AIの時代
今年はピーターラビットの原作が発表されてから120周年目とのことで、どのような背景でピーターラビットが作られたのか、まずは作者ポターの人生について振り返りました。また、石井桃子訳(1971年)のピーターラビットが出版されてから51年目であり、今年新たに川上未映子訳のピーターラビットが発表されたことで、二人の人生についても振り返りました。
次にピーターラビットの石井訳と川上訳の比較を一つ一つ見ていきました。訳に大きな違いはないものの、選ぶ言葉や表現の違いから時代の移り変わりを感じました。例えば、お母さんうさぎが子供のうさぎ達に話しかけるシーンを石井氏は「おまえたち」の呼びかけで始めており、昭和のお母さん像が見えた気がしました。あの頃のお母さんは今より威厳があった(というか、怖かった)のだなぁと。それに比べ川上氏の訳は現代に通じる訳になっており、「わたしのかわいい子どもたち」の呼びかけで始まりです。優しくなった近年のお母さん像が反映されています。時代に合った話し方になっているのでイマジネーションがし易く、確かにお話についていきやすくなっています。この他沢山の比較例をご紹介下さいました。また、川上氏の翻訳では原文にはない部分を補うという形でピーターの心の声などを表現しています。私のようなイマジネーションが乏しい読者、特に子供にはありがたく、お話の途中で迷子になることなく最後まで注意が惹き付けられます。その上、川上訳では主語と述語の間隔を近づける技法が活かされている点でも読み手の混乱を防ぎ読みやすくなっています。言葉選びも親しみを感じる語彙がふんだんに使ってあり、物語に浸りやすいと感じました。ただ一点、講師の先生が疑問を投げかけた点もありました。それは、川上訳は口語的すぎるのではないかという点でした。訳の中に俗語が入っており、これは直した方が良いのではとのご意見でした。素人の私からしてみれば、リズム感があり親しみの持てる表現であるからこそ読みやすいと感じたのでした。「口語的になりすぎ」とならないための基準等あればお聞きしておけば良かったと後悔しました。
セミナー後半は、機械翻訳とAI時代についてのレクチャーとなりました。まず、絵本を機械翻訳に掛けると何が起きるかについて見ていきました。そして、機械翻訳の弱点・限界を次のように挙げられました。
- 機械翻訳の弱点 会話文において語調が急に変わる、会話文が得意じゃない、直訳になりがち、絵とマッチしない等。
- 機械翻訳の限界 直訳調になる、会話文がぶっきらぼうになる、 形容詞が直訳になる、省略しているものを認識しない、訳に味がない、絵本翻訳には向かない等。
逆を言えばこれらの点に注意を払えるのが人間翻訳の強みであり、機械翻訳に負けない翻訳にすることができるというヒントを頂きました。また、「進化する翻訳」と題し、「原作は古びないのに、翻訳は古びる、50年くらいが賞味期限」との村上春樹氏のコメントを紹介下さいました。時代に合った訳が求められるとともに流行語を使うといずれ古びるという点についても触れました。
最後に絵本翻訳の難しさと、AI時代の本格化のまとめに入りセミナーが終了しました。
AIが台頭する時代の課題として、「柔軟に変化に対応し、どう活用できるか」がこれから生き残れる翻訳者としてのカギであるとおっしゃっていましたが、私はAI進化の速度に、どれだけ対応できるだろうと考えさせられました。第2回のセミナーは1年後を予定されているそうです。それまでにどれだけAIが進化しているかを各人考えておくという宿題も頂きました。
以上
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●●セミナーのご案内●●
*ZOOM(オンライン)で受講できます。
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●ZOOM オンラインセミナー●
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映像翻訳入門セミナー
― 映画「シャレード」で学ぶ映像翻訳 ―
ネットによる映像配信は依然として盛んですが、優秀な翻訳者はまだまだ足りない状況が
続いています。このセミナーでは字幕翻訳の演習を行い、プロになるための大事なポイント
をご教示いたします。初心者から上級者の方までどなたでもご参加いただけます。
<セミナー目次(内容)>
1 字幕翻訳のルール
字幕翻訳の様々なルールについてお話しします。
2 字幕翻訳の演習
あらかじめ作ってもらった字幕について講評し解説します。
3 プロになるためのポイント
仕事に結びつけるために何が大事であるかをお話しします。
*このセミナーでは、ご参加者様にあらかじめ課題問題を解いていただき、
各人が提出した課題の回答を題材に解説も致します。
*時間の都合でお送りいただいたご参加者様の回答を題材にできない
場合がありますのでご了承ください。また、課題の添削はございません。
*課題の提出は任意でございます。
*課題提出締切:2023年5月12日(金)15時まで(日本時間)
お早目にお申込み下さい!
●講師:田中 武人(タナカ タケト)
・早稲田大学教育学部卒業
・字幕翻訳歴34年
・バベル翻訳大学院USA「字幕/ドラマ」プロフェッサー
・劇場公開『CUBE』『ホテルルワンダ』『最終目的地』、
ドラマ『CSI:科学捜査班』『ヤング・スーパーマン』など翻訳作品多数。
●セミナー日程: 2023年5月17日(水) 15時~17時(日本時間)
<途中、10分ほど休憩が入ります>
●申込締切 :2023年 5月11日(木)(日本時間)
*課題提出締切:5月12日(金)15時まで(日本時間)
◆セミナーの詳細・お申込みはこちらまで↓
https://www.jta-net.or.jp/seminar_230517.html
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「日英技術翻訳の勘どころ」セミナー 第1回
― 日本人の弱点を克服して Readable な英文を書こう ―
日本語で書かれた文章を英語に翻訳する上で、日本人が犯しやすい間違いを最少に抑えながら、テクニカルライティングの考え方も取り入れたreadableな(外国人が自然に読める)技術英文を作成する方法に焦点をあてた一連の講義です。
<セミナー目次>
第1回: 日英技術翻訳概論
1.技術コミュニケーションの目的と要件
2.技術英語の特徴
3.目標: Readableな英文を書くこと
4.日本語文と英文の構造的違い
5.日英翻訳の位置づけ: 英文テクニカルライティングとの相違
6.翻訳の品質
●講師:平井 通宏(ひらい みちひろ)
・(株)日立製作所でメインフレームコンピューターの設計および輸出に
35年間従事した後、社内外国語研修所の運営に4年間携わり、定年退職後15年間
神奈川大学や早稲田大学で技術英語の教鞭をとった。
・並行して(益財)日本英語検定協会顧問を11年間務める等、日本人の英語
能力評価に携わった。
・日英・英日翻訳(含添削)歴は、社内従事や副業も含め49年に及ぶ(2023年
春現在)。
・現職は、(有)平井ランゲージ・サービシズ代表取締役社長。
・英語能力検定試験*の最上級54件取得(日本一ネットで日本記録認定)。
・技術士(情報工学)、工学修士(米国ペンシルバニア大学)
* 米国翻訳者協会 (ATA) (JE/EJ)、JTFほんやく検定1級(JE/EJ)、
「JTA公認翻訳専門職(Certified Professional Translator)」認定取得、
TEP 1級、工業英検1級、TOEICR満点を含む
著書
・『速く正確に読む IT エンジニアの英語』
・『エンジニアのための英文超克服テキスト』
・『エンジニアのための英語プレゼンテーション超克服テキスト』
・『エンジニアのための英会話超克服テキスト-実戦! テクニカル・ミーティング』
・『キクタンサイエンス: 情報科学編』
訳書
・『はじめての STEP BULATS』
●第1回セミナー日程: 2023年6月23日(金) 15時~16時30分(日本時間)
●申込締切 : 2023年6月19日(月)(日本時間)
◆セミナーの詳細・お申込みはこちらまで↓
https://www.jta-net.or.jp/seminar_230623.html
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●●翻訳試験のご案内●●
*試験は全てインターネット受験ですからご自宅での受験となります。
●●実施日:2023年5月20日(土)(日本時間)
●●締切:2023年5月16日(火)(日本時間)
◆《出版翻訳能力検定試験》
1) 第40回 絵本翻訳能力検定試験 (英日)
2) 第37回 スピリチュアル翻訳能力検定試験 (英日)
https://www.jta-net.or.jp/about_publication_exam.html
◆《ビジネス翻訳能力検定試験》
1) 第1回 〔日英〕リーガル翻訳能力検定試験
2) 第1回 〔日英〕医学・薬学翻訳能力検定試験
https://www.jta-net.or.jp/about_business_exam-2.html
第48回JTA公認 翻訳プロジェクト・マネージャー資格基礎試験
https://www.jta-net.or.jp/about_pro_exam_tpm.html
◆《中国語翻訳能力検定試験》
1) 第38回 中日ビジネス一般翻訳能力検定試験
2) 第38回 日中ビジネス一般翻訳能力検定試験
3) 第38回 中国語リーガル翻訳能力検定試験
https://www.jta-net.or.jp/about_chinese_translation_exam.html
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情報提供 : 一般社団法人 日本翻訳協会 (Japan Translation Association 略してJTA)
●一般社団法人 日本翻訳協会● https://www.jta-net.or.jp/
・設立:1986年10月
・Mission:「翻訳に対する社会の認識を高めること及び翻訳に関する技術及び知識を増進することによって翻訳の水準を高めること並びに翻訳者を支援してその自立を促進することを通じて、世界の文化交流及び産業経済の発展に寄与することを目的とする。」
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