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WEB TPT  2026年3月23日 387号 巻頭言                                                                                                                                                   「敵」を神殿に祀る勇気
バベル ・グループ代 表 堀田都茂樹                                                        

 現代社会は、正論で相手をなぎ倒す「論破」の時代です。しかし、一方的な勝利の後に残るのは、冷え切った遺恨と、機能不全に陥った現場だけではないでしょうか。 倉本圭造氏が説く「メタ正義感」とは、自分の正義(ベタ正義)を絶対視せず、対立する相手の中にある「現場の良心」を洞察する知性です。

 その雛形は、我々のルーツである日本神話にあります。「国譲り」において、高天原の神々は出雲の勢力を武力で殲滅しませんでした。代わりに、巨大な神殿(出雲大社)を築き、そのプライドと価値を「祀る」ことで、共に国を造る道を選んだのです。 今、私たちに求められているのは、抵抗勢力を「打ち倒すべき悪」と見なす幼稚な二元論を卒業し、相手にふさわしい「宮殿」を用意する、成熟した日本的対話の作法です。

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