投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話12 南天 2026年2月6日 お祝い事などの花束や生け花によく赤い実が彩を添えています。我が家でもベランダに置いた鉢に植えた小さな木が、秋になると鮮やかな朱色の実をたわわに実らせてくれます。空に向かって枝をしならせて群生すると、それをついばみに小鳥が飛んできます。いずれも秋の風物として目を楽しませてくれます。しかし、赤い実と言っても、いろいろな種類... M管理人
AI活用文章術 実践編 第8回 翻訳と創作のあいだを設計する 2026年2月6日 ――AI時代のためのバベル式<翻訳―創作>距離スケール 「これは翻訳ですか? それとも創作ですか?」 AIを使って文章を書いていると、一度は、必ずこの問いを投げかけられます。 他人から、あるいは自分自身から。 原文に忠実すぎると「機械的だ」と言われ、思い切って書き直すと「それは翻訳じゃない」と言われる。 その間で、手... M管理人
サンプル 和歌論子規以後文化は人間の問題 和歌が終わった理由を、まだ誰も本気で言っていない 2026年1月30日 正直に言う。 和歌は、最近ダメになったわけじゃない。 かなり前から、ずっとダメだ。 「近ごろ和歌が振るわない」とか、そういう生ぬるい話ではない。 万葉以来、本当に別格だったのは、実は一人しかいない。 藤原実朝。 それで終わっている。 ここを認めない限り、議論は一歩も進まない。 実朝は、三十にもならずに死んだ。 これがど... M管理人
投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話11 引力 2026年1月22日 年末から新年にかけて忘年会やクリスマスパーティ、新年会など会食の機会が増えます。また、それとは別に一定の年齢、とりわけ定年退職後は昔の学友や元同僚などとの食事会や飲み会が多くなります。春秋の同窓会や職場の仲間会、旧友たちとの温泉旅行や宴会、月例ゴルフの後の会食など挙げたらきりがありません。酒を熱く飲みながら旧交を温める... M管理人
サンプル 内省女性独白時間感覚 壁のしみ 2026年1月13日 一月の半ばだった。冷たい雨が降り、窓ガラスは白く曇っていた。部屋の中には電気ストーブの低い唸りと、アロマキャンドルのかすかな匂いだけが漂っている。私は椅子に腰を下ろし、開いたままの本を膝に置き、文字を追うでもなく、ページの上に視線を遊ばせていた。 炎が揺れ、その揺れが壁に淡い影を落とす。影は形を持たず、ただ、そこにある... M管理人
サンプル 現代倫理鏡と良心 マーキーム ― 鏡の中の告白 2026年1月13日 第一場:銀座・クリスマスの午後 「うちはね、いろんなお客さんが来るんですよ。」 老舗アンティークショップ〈グレイス堂〉の店主は、 銀座の裏通りに沈んだ薄暗い店内で、 まるで監視カメラのレンズ越しのような目つきで笑った。 表通りでは、ブランドショップのショーウィンドウが “今年の成功”を無言で誇示している。 だが、この路... M管理人
サンプル 階級のまなざし光と影自己演出社会 ガーデン・パーティー ― 光の庭、影の通り 2026年1月13日 雲ひとつない日曜日の朝だった。 空は薄く、柔らかく、溶けかけた金属みたいに街の上に広がっていて、ガラス張りのビルも、街路樹の若い葉も、同じ方向へ顔を向けて光を返していた。見られることを前提にした光――そんなふうに思えて、ローラは少し胸が高鳴った。 高台に建つシェリダン家の白い三階建ては、その光をためらいなく受け止めてい... M管理人
サンプル 静かな恐怖心理ホラー閉じられた部屋 黄色い壁のなかで、書く 2026年1月13日 今年の夏のことだ、と書いておこう。 ――いや、「書く」という言い方は正しくない。 私は、ここに滲ませているだけだ。 森の奥にあるこの家は、名前を持っているらしい。 療養、とか、回復、とか、そういう言葉で包まれた名前。 でも実際は、古い洋館だ。 板の軋む音が夜通し止まらない。 湿った木の匂いが、朝も昼も、喉の奥に残る。 ... M管理人
サンプル 日常に潜む運命家族という舞台静かな皮肉 高慢と偏見――序 2026年1月13日 運命の隣人、ミスター・ビングリー 世の中には、なぜか疑われることのない前提というものがある。 財産を持った独身の男は、いずれ結婚する相手を探している――そう考えられているし、本人の意思はあまり問題にされない。だから、そんな男が町に引っ越してくるとなれば、周囲の関心は自然とそこに集まる。特に、娘を持つ母親たちは敏感だった... M管理人
投稿スペース 翻訳こぼれ話 翻訳こぼれ話10 純心 2026年1月7日 年の瀬も押し迫ったある夕、いつものとおり散策にでかけました。私の場合、散策は歩くのではなく自転車に乗っての外出です。この日はゴルフの練習をするためにゴルフバッグを自転車の前にあるかごに積み込みました。ゴルフバッグといっても、練習用のクラブを数本入れるだけの片手で持ち運びができる重さのものです。だらだら坂を下り始めると次... M管理人