翻訳者のキャリアアップのための コンテンツ・メイキングの方法
小坂貴志講師プロフィール
神田外語大学教授。青山学院大学文学部卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社入社。アメリカコロラド州デンバー大学スピーチ・コミュニケーション研究科修士課程修了、同博士課程単位取得終了満期退学。その間、J.D.Edwards World Source Companyでテクニカル・トランスレーターとして勤務。その後、Monterey Institute of International StudiesにてAssistant Professor、立教大学経営学部特任准教授などを経て、現在に至る。最新の著書として『入社1年目のビジネス英語大全』(出口朋美との共著、ジャパンタイムズ社、2021年)があり、これまでに数多くの著作を発表している。
第1回 はじめに【概要】より』
翻訳は、ある言語で書かれた作品を別の言語で書き直す作業です。書くことは、翻訳者の行為において大前提となります。翻訳経験を積み重ねる時を経るにつれ、翻訳者が自らの知識や経験、想いなどについて書きはじめることがあります。「自分の歌を唄い」はじめる瞬間です。カラオケだけだったところに、自作自演の歌が唄えるようになるのです。翻訳で培ったスキルを踏み台にして、自分の歌を唄う新たなキャリアアップを図るために、本連載では、コンテンツ・メイキングの方法について伝授していきます。翻訳者、翻訳家志望である皆様への新たな職域の提案です。お楽しみください。