【 Professional Translators’ Profile 】 奥田百子(おくだももこ)
1 著書
- 「特許翻訳は誰でもできる!」(単著、発明推進協会、2022年)
- 「はじめての特許出願ガイド」(共著、中央経済社、2019年)
- 「特許翻訳のテクニック2版」(単著、中央経済社、2015年)
- 「知的財産関係条約基本解説」(単著、法学書院、2017年)
- 「ゼロからできる米国特許取得の実務と英語」(単著、2013年、秀和システム)
- 「Googleで検索、ネイティブに笑われない英文ビジネスEメール」(単著、中央経済社、2010年)
- 「なるほど図解特許法のしくみ 第4版」(単著、中央経済社、2017年)
(本書は、「特許翻訳入門&上達ガイド」(イカロス出版)に「特許翻訳お役立ち書籍」として紹介されています。) - 「国際特許出願マニュアル 第2版」(単著、中央経済社、2013年)
- 「なるほど図解商標法のしくみ 第3版」(単著、中央経済社、2017年)
- 「なるほど図解著作権法のしくみ 第4版」(単著、中央経済社、2017年)
- 「もう知らないではすまされない著作権」(共著、中央経済社、2014年)
ほか
2 経歴
- 外資系銀行(西ドイツ銀行)を経て特許事務所にて勤務
- 現在、奥田国際特許事務所にて、また翻訳者、執筆者、弁理士として活躍し、
- 米国バベル翻訳大学院では第3科目「特許・技術・医薬翻訳専攻」にて
- 「特許翻訳レベルⅠ(英日)」をプロフェッサーとして担当
- 「現代日本執筆者大辞典・第5期」(日アソシエイツ)に掲載されている
- 元 弁理士試験委員
- 英検一級取得、技術英検1級取得
3 翻訳指導歴
- 1. バベル翻訳専門職大学院にて、特許翻訳講座(英日、日英)を担当。
- 2. セミナー、講演会多数(たとえば、JTF翻訳祭で2020年に講演)
https://www.jtf.jp/2020jtf_onlineweeks/ - 3. 日本翻訳協会(JTA)にて、翻訳検定試験(特許分野)試験委員
- 4. YouTube動画「特許翻訳は誰でもできる!」出版記念 ミニセミナー(発明推進協会)
https://www.youtube.com/watch?v=VVapZBqQUPU&t=1s
4 ブログ、執筆原稿
- 1. 「英語で語る日本の特許出願実務」(㈱インターブックス)毎週月曜更新
https://note.com/interbooksjp/m/m78e33a7bcb60 - 2.「英語の極意」
https://ameblo.jp/peachpatent
5.インタビュー(Q&A形式)
Q. 翻訳者になったきっかけは何ですか?
A. 私は特許翻訳が専門ですが、当初から翻訳者を目指していた訳ではなく、弁理士として特許実務を行っていました。外国に特許を出願する際に、翻訳会社に特許文書の英訳、和訳を依頼し、そのチェックをする仕事をしていました。
その過程で、特許文書を訳すという仕事に興味を感じ、自分が翻訳者になろうと思いました。そのエピソードが1つあります。ある日、特許出願の国内移行を期限ギリギリ(3週間くらい前)になってクライアントから依頼されました。
英訳を引き受けてくれる翻訳会社を探して回りました。このとき、自分で翻訳できれば徹夜してでもこの翻訳を仕上げられるのに・・・と思い、翻訳の勉強を始めました。
Q2. どうやって翻訳者になりましたか?
A 私は翻訳スクールに通う前に、既に仕事として、翻訳会社から納品された翻訳文をチェックする仕事をしていました。その点では「生きた教材」に仕事として毎日触れていました。翻訳者を目指す過程でプロの翻訳文をチェックする立場にある、というのはとても恵まれていたと思います。
「プロの方がこうやって訳すのだな」と知り、ポイントをすべてメモしていきました。それら生きた教材にふんだんに触れた後、後付けで翻訳学校に通いました。その点ではon the trainingができたと思います。
トライアルをいくつか受けて合格し、仕事を頂きました。また、私の著書を見て、直接企業の方が依頼して下さったこともあります。
Q. 今後、どんな翻訳をしていきたいですか
A.英訳が多かったのですが、和訳の仕事も増えてきました。分野としては、IT、通信、特許の中間書類から化学の特許明細書の仕事が中心になってきました。この分野を深めていきたいです。出版翻訳にも興味があります。