インターナショナル・パラリーガル目指して! 五十嵐紗織さん

五十嵐紗織さん

英文科卒業で、今まで国際的な会社に勤めてきたものの、翻訳の勉強経験はない私ですが、シングルマザーで、誰にも頼らずに子供を育てていきたい、そのためにはやはり手に職をつけなければと思い、キャリアカウンセラーに相談。 得意の英語を生かす職業を勧められ、彼女からパラリーガルというお仕事がある事を教えていただきました。そんな仕事の存在すら知らなかったのですが、そのお仕事について調べているうちに、私に向いているかもと直感し、それからパラリーガルになるべく翻訳の学校をいろいろ探し始めました。 値段的にはいろいろありましたが、やはりインターナショナルなパラリーガルになるには翻訳は欠かせないと思い、翻訳のカリキュラムがしっかりしているバベルを選びました。 そして修士号がもらえるというのも、魅力の一つでした。 仕事と両立させて勉強を頑張っている方も多いと聞き、ますますモチベーションがあがりました。 母子家庭なので、奨学金で一年目の授業料が半額近くなることはとても助かります。 奨学金制度に感謝して、自分のため、そして大切な家族のため、一流のパラリーガルになれるよう、勉強に励みたいと思います。

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未来の自分のために 中曽根辰雪さん

中曽根辰雪さん

私がバベル翻訳大学院に入学を決めたのは、ちょうど大学を卒業したばかりで、将来は語学を生かせる仕事に就きたいなと漠然とした夢を思い描いていた時でした。
興味本位に“語学を使う仕事”とネットで検索していたところ、翻訳という職業にたどり着き、さらに翻訳関連の学校を探していたときに、バベル翻訳大学院のサイトにたどり着きました。そこで、インターナショナル・パラリーガル専攻のカリキュラムを見て、すぐにバベル翻訳大学院に入学を決めました。というのも、大学では法学を専攻しており、インターナショナル・パラリーガル専攻では法律用語も勉強できるうえ、翻訳の勉強もできるので一石二鳥だと思い、今がそのチャンスだ!と思ったからです。 ワーキングスカラーシップに応募したのは、“実際の翻訳を経験できるということ”とその経験が奨学金として学費から差引かれるという魅力でした。普段、仕事柄あまり翻訳をする機会がないのでワーキングスカラーシップで翻訳の経験を積めるということに魅力を感じました。また、現在社会人1年生の私は時間はありますが、経済面はあまり余裕がなく、更に自分の力で一から新しいことに挑戦したいという思いもありましたのでこの制度は正に自分に合っていると思い応募いたしました。

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インターナショナル・パラリーガル専攻で学ぶ奨学生 釈迦郡享子さん

釈迦郡享子さん

 私は、ニューヨークのNPO法人で働いていますが、その職務の一つに、法律資料・文書の翻訳があります。大学で、Legal Studiesを専攻し、在学中、法律事務所でインターンとして2年間働いたので、法律文書には英語で触れてきました。しかし、英語で法律文書を理解しているから、それを英語と日本語の間で上手に橋渡しできる、というわけではありません。翻訳の実務を通し、的確な言葉選びの難しさ、誤解を生まない文章を紡ぐ難しさ、を実感していた最中、バベル翻訳大学院に出会いました。 私は、インターナショナルパラリーガルプログラムでの課題を通し、ただ言葉を別の言語に変換するだけでなく、法律文書を作成した人が伝えたいのは何か、翻訳文を読む人がどう理解するかを常に考えながら翻訳に取り組むことが大切だと学びました。プログラムを通し、多様な種類の法律文書に触れる機会があるので、専門分野の設定など、将来に向けての具体的な方向性も定めることができます。提出した課題が丁寧に添削されたフィードバックを読み、次の課題へ向けての改善目標を設定するのはとても楽しみです。課題と格闘しながら、 深夜過ぎまで机に向かっていることもありますが、不思議と、辛いとは思いません。 ワーキング・スカラシッププログラムでは、各講座を通しての翻訳スキル習得と並行して、在学中に翻訳の実務経験が積めます。翻訳家として仕事を探す際、経験が重視されると聞いているので、在学中に翻訳実務経験を得らえる上、奨学金も受けられるこのプログラムは、とても魅力的だと思います。 

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バイリンガルのパラリーガルを目指す 岩崎絹江さん

バベルPSTの名前は、以前から、知人からの情報やメールマガジン等を通して知っておりましたが、 同校で修士課程を取得できる様になったことをきっかけに、真剣に受講を考える ようになりました。 バベルを選んだ主な理由は海外からも受講できる通信制スクールでありながら、 米国教育省認定のDETCより認証を受けた修士課程であるということ。米在住者と してアメリカで認定された学位を取れる翻訳プログラムの大きな可能性に惹かれ ました。 次に、法律の分野で学習した背景や経験の無い私にとって、選択科目として日本と アメリカ両国の法科目が学べることは大変心強く、貴校でなら、基礎からしっか り知識と翻訳力を身につけることができると考えました。 最後に、Co-PUBプログラムや、スカラシップに伴う翻訳実務経験の提供など学生の自立支援、 そして、リサーチ技術や翻訳業の経営実務の科目など翻訳以外の科目が充実して いることで、受講者の翻訳家としての将来への強力なサポート体制に、非常に魅 力を感じました。これらの理由を背景に、バベルPSTで翻訳の修士号を取得しようと考えた次第です。 

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「理系出身の私が、法律翻訳の勉強をしています」 ミシャク近藤典子さん

ミシャク近藤典子さん

理系出身の私が今、法律翻訳の勉強をしているというのは考えてみると自分でも不思議な気がします。

そもそも私が翻訳の勉強を始めようと決めたのは、結婚してアメリカに引っ越してからでした。小さな町に住み、いざ就職活動を始めましたが、企業自体もほとんど無く、また日本語ができるからと言って重宝もされないような土地だったので、就職活動は無残なものでした。また、夫の転勤で引っ越すことがとても多く、このような環境の中で私には何ができるのだろうと悶々と考えた時期もありました。既に自分の大学時代の専攻分野から離れてしまっていた私は、それに戻ることも出来ず、本当に自分には何もないことに気づき、唖然としたこともありました。しかし、くよくよしても何も始まらないので、自分に何が出来るのか、この自分の置かれた状況の中ではどのような職業が適しているのかを模索した結果、翻訳にたどりつきました。

今まで翻訳を勉強をした事が無かったので、しっかり学べること、また、せっかく勉強するにはただの習い事で終わることだけは避けたかったので、学位が取れることを条件に学校を探し、本校にたどりつきました。特に、オンラインでの勉強ということで、引越しが非常に多い私にはぴったりでした。また、専門が細かく分かれていることも魅力でした。しかし、どの専攻を選ぶかが自分の中でなかなか決まりませんでした。今までの私の職歴からいくと、理系。ただ、私は日本で弁護士の秘書をやっていたこともあったので、法律というのがなんとなく頭の中にあり、また法律の翻訳やパラリーガルなら専門性も高いので、卒業後も仕事にきちんとつながるのではないかと考えてもいました。弁護士の秘書をしていた時の仕事内容は完全に秘書業務だけで、法律に関わることはありませんでしたが、法律のことが分かれば秘書としてももっとボスを援助することができるのに、と思ったことは何度もありましたので、その記憶が沸きあがってきました。しかし、自分に出来るのだろうか、勉強についていけるのだろうかという不安の方が大きかったのです。

そうやって専攻を悩んでいた私は、思い切って学校に相談することにしました。その時に石田先生とお話することができ、先生の「大丈夫ですよ」というお言葉に励まされて、私はインターナショナルパラリーガルを専攻することに決めました。今ではこの専攻に決めて本当に良かったと思っています。

実際、勉強を始めてみて最初は不安でしたが、やっていくうちにとても楽しんでいる自分に気づきました。特に、翻訳をする際に模範の翻訳例を始めに読み、その後に自分で翻訳をするという方法は、法律翻訳が初心者の私でも大変わかりやすく、これが最初から自分で訳しなさいという勉強方法だったらすぐに挫折していたと思います。今は法律についてもっと知りたいという欲望もあり、将来、アメリカの大学で法律を学んでみたい、とも考えています。

卒業後は、在宅で翻訳の仕事をするのもいいし、日本人のバイリンガルパラリーガルが欲しいという法律事務所があるのなら、そこで働くのもいいな、とその時の状況に応じて考えていこうと思っています。

【ミシャク近藤典子さん】
大学で建築を学び、ゼネコンに就職し4年間勤務。その後、1年間アメリカにて語学留学を行う。留学後は、証券会社で証券アナリストのアシスタント業務、銀行で顧問弁護士の秘書を行う。アメリカ在住。

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「目指すは、米国弁護士!」 宮部隆司さん

宮部隆司さん

私は、1997年に大学を卒業し、その年の9月に電子部品大手の国内上場企業に入社しました。大学は法学部ではありませんでしたが、大学3年次から司法書士を勉強していたことこと、学生時代に宅建に取得していたことが理由で、法務関連の部署に就くことになりました。入社当時は、英文契約の件数は月に3件ぐらいで、その大半が秘密保持契約だったような気がしますが、入社から3年を経過した頃になると、共同開発、売買契約、ライセンス契約、合弁契約、契約以外では定款や外国の官公庁に対する文書など、多種の英文に接する機会が増えました。件数的には、売買契約が多く、特に、瑕疵担保(品質保証)責任および知的財産(の保証)の条項については、自社にとって、不利な条項を提案してくる海外の大手の会社が多かったので、弁護士に相談したり、また、参考書の案文を参考にしながら、積極的に修正しました。

このような経験を積んでいくうちに、英文契約の作成、修正、および法律用語を用いた交渉をもっと向上させたいという気持ちが段々高まり、それと同時に英語力の向上にも目を向けるようになり、朝は、毎日7時半に出勤し、1時間英字新聞を読んで英語力を鍛えました。バベルへの入学の契機は、たまたまバベルが発行していた月刊誌が会社に届き、それにインターナショナル・パラリーガルコースの案内がありました。私は、もっと、国内法務で得た知識を応用して、国際法務の力を強化したかったこと、および会社としてもそのような人材がいれば重宝されるだろうし、国内会社の法務関連の部署で、国際契約のドラフティングをうまくこなさせる人材はまだ少ないだろうと考えて、本コースに入学することにしました。実際、コースが始まってみると、1年次の最初のうちは、経験したことのある題材および条項が多かったので、物足りなく思ったこともありましたが、訴訟文書などが加わり、さらに、関係代名詞を加えた長いセンテンスになると、思考がとまってしまい、参考訳をみながら、どうしてこんなふうに原文から逸脱せず、なおかつ、読んでわかりやすい訳ができるのだろうと感心するばかりです。このままでは駄目だと、私もバベルのテキストをじっくり読むようになり、満員電車の中でも構わず、熟読しております。最近、やっと、なんとなくコツがわかってきたような気がしますが、まだまだ、力不足と実感しております。現在は、国内中堅製薬会社の知的財産部(2003年12月~2005年7月まで法務室に所属)に所属しており、海外の弁護士や相手方とのコンタクトをするうえで、法律英語を用いながら、知的財産の管理・契約・交渉などを行っております。最近、知的財産権検定2級を取得しました。将来的には、本コースで学んだ法律英語を土台にさらなるステップアップし、米国弁護士資格を取得できればと思っています。

【宮部隆司さん】 大学卒業後、国内大手電子部品会社の経営企画部法務チームに勤務。その後、国内中堅製薬会社の法務室を経て、現在は知的財産部に所属。日本在住。

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英国の大手渉外法律事務所に翻訳専任のパラリーガルとして採用された 坂知佳さん

坂知佳さん

イギリスの弁護士事務所で仕事をすることを目標に、バベル翻訳大学院(USA)に入学されて、修了後にイギリス系弁護士事務所の日本オフィスに就職が決まった、坂さんにお話を伺いました。

───このたびは念願の法律事務所に正社員として入社が決まり本当におめでとうございます。よかったですね。はじめに、大学院に入学された動機をお聞きします。

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ありがとうございます。 私は法学部ではありませんでしたが学生時代から法律業界に興味があり、英語を生かした勉強がしたいと思っていたため、入学を決意しました。 また、勉強するからにはきちんとした資格も取りたいと思っていたため、バベル翻訳大学院(USA)を選びました。

───入学時に、将来の展望をどのようにお考えでしたか。

専門知識を身に付けて、パラリーガルとして活躍したいと思っていました。在学中は法律事務所の秘書として働いていたため、所内にいる弁護士やパラリーガルと業務を行なう中で強く思うようになりました。

───キャリアアップのために活動されたことは?

法律業界での経験がなかったため、入学と同時に秘書の仕事に就きました。秘書という立場でしたが様々な案件に触れることができましたし、その経験は今でも活かされています。 また、パラリーガルになってからは事務所内外のセミナーに参加したり、通信講座等で勉強を続けています。

───イギリスの弁護士事務所で仕事をするのが夢との事ですが、どんな理由からそう思われるようになったのですか?

単純な理由ですが、学生時代に半年ドイツで働いていたため、またヨーロッパで働きたいと思ったためです(笑)。
ただ、当時旅行中に偶然話したイギリス人がパラリーガルを定年退職した方で、パラリーガルという立場で誇りを持って仕事をしていたという話を聞き、その仕事に興味を持つようになりました。

───夢の第一歩を実現したご感想は?また、夢の実現に大事なことはどんなことだとお考えですか。

希望していたポジションに就けたことはとても嬉しく思います。ただ、自分がまだまだ力不足であることを日々痛感していますので、今後もスキルアップのために努力していきたいです。夢を実現するために大切なことは、将来の自分をイメージしてあきらめずに自己研鑽していくことだと思います。

───BUPSTで学んだ事で、どんなことが現在役にたっていますか?

在学中に取組んだ課題やテキストは今の仕事の中でもとても役に立っています。在学中は課題の量や内容に圧倒されましたが、実務でもそのような書類をを締切までに処理しなければならないため、良い訓練ができたのではないかと思います。

───これからのご活躍を期待しています。次はイギリスでパラリーガルで仕事をする最終的な夢の実現の達成を心からお祈りいたします。

ありがとうございました。

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<在校生の方へのメッセージ>
在校生のみなさん、こんにちは。私は在学中は何度か挫折しそうになったのですが、何とか4年で修了することができました。つらかった時は修了後のことを考えて、とにかく進むしかないと思って課題に取組んでいました。また、先生やカウンセラーの方と積極的に連絡を取ると良いと思います。在学中や修了後の皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

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家族と先生方に感謝! 長谷美紀子さん

長谷美紀子さん

私がバベル翻訳大学院(USA)に入学を決めたのは、インターナショナル・パラリーガルになるために、法律や法律英語など、履修したい科目がとにかく多く、大学院へ入学すれば好きな科目がより多く履修できる、と思ったからです。充実したカリキュラムも魅力ですが、先生方の丁寧なご指導や励まし、進路に関するアドバイスなど、本当に親身になって頂き、今現在、無理なく学習を進めることができているのも、先生方のおかげです。 今回、入学を決断する大きなきっかけとなったのが、ワーキングスカラシップの存在でした。ワーキングスカラシップで仕事をしながら学費の一部を支払うことができるということは、経済的な理由に加え、実際の業務に触れることができる本当にいい機会だと思いました。現在私は働きながら3人の子育ての真最中です(長男9歳、長女6歳、次男4歳)。実際には、時間のやりくりと頭の切り替えが一番の課題となりますが、「勉強する母親」を子供たちも自然に受け入れ、夫も積極的に協力してくれています。そんな家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。 BUPSTでの学習やワーキングスカラシップのお仕事を通して、本当に学ぶことが多く、また新しい経験もでき、入学を決めたことは大正解でした。先生方のご指導、家族の協力、そして今学んでいることを将来につなげるためにも、引き続き頑張っていこうと思います。

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Mikiko Nagatani

I have decided to attend BUPTS because I am very much interested in taking more courses on laws, legal English, etc. to become an international paralegal. When I checked the curriculum of BUPST, I was quite sure that I could learn a lot if I went up to BUPTS. Now, I deeply appreciate BUPTS’s staff and teachers for their help and advice as to career options. They often encourage me to keep trying harder to make my dream come true.

One more big reason to decide to attend BUPTS is Working Scholarship. This system gives me good opportunity to earn a part of my tuition as well as experience actual work. I have a job and am in the middle of child-raising of three kids (9-year-old son, 6-year-old daughter, and 4-year-old son). Under this circumstance, I sometimes have hard time to manage my time or change my pace. But, my kids naturally accept “Studying Mom”, and my husband helps me a lot. Thanks to their help and understanding, I can continue studying and working. I give big thanks to my family!

I learn and experience so many things everyday through BUPST and Working Scholarship. I feel rather strongly that I made the best decision to go up to BUPST. Supported by BUPST’s staff and my family, I am doing my best everyday to be an international paralegal. (Student’s Transcript)

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「仕事を納品するような気持ちで課題を提出しています」 田中久美子さん

田中久美子さん

 私がバベル翻訳大学院(USA)のインターナショナル・パラリーガルコースを受講する決め手になったのは、米国アクレディテーション機関認定の学位が取れること、そして、毎回の提出物への個別添削指導を通して確実に実力がつけられる、というその教育プログラムへの信頼感でした。  大学院ですので当然学習量は多く、仕事をしながら継続するのはなかなか楽ではありません。2005年の7月に受講を開始してから、2年以上経過した最近になってやっと1年次の課題を全て提出し終えたというのが実情です。学習の進度は人それぞれだと思いますが、私の場合は、学位取得だけでなく、それに相応しい実力をつけることを最重要に考えていましたので、プロの方に添削していただける機会を生かすため、自分なりに納得ができる訳を提出しようと試行錯誤したため、どうしてもペースが遅くなってしまいました。「とにかく量をこなして、経験を積む」という石田先生の講義の内容を自分に言い聞かせて、模範例をうまく取りいれながらペース配分ができるようになってきたのはここ最近のことです。また、翻訳のプロになるということは、翻訳で食べていくということですので、「時給を意識して一定のペースでいつも訳せる実力を身につけることが大切」という石田先生のお話も非常に参考になっています。当たり前のことのようですが、ただ「英語力をつけたい」という漠然とした思いと、「英語で食べていきたい」という思いには雲泥の差があると思います。プロになるためには、後者の覚悟が不可欠であると日々感じていますので、大学院の課題も、仕事を納品するような気持ちで時給を意識して、文字数と訳出時間の記録をするようにしています。

 翻訳大学院で法律翻訳を学んでいることは、日々の仕事にも大きく役立っています。私は、不動産資産の運用管理・売却などを行う外資系企業に勤務しているのですが、特に法律改正の際など、施行直後の情報が少ない中で弁護士や法務部のスタッフと意見交換しながら対応を検討し、外国人経営陣に英語で説明をしなければなりません。積極的に情報を収集し、弁護士に作成する要約メモの内容についても、論点のズレや情報の漏れがあればクライアントとして弁護士に指摘し、修正をして頂かなければなりません。こうした作業を進める際にも、法律翻訳の勉強をしていることで文言の解釈などについても自信を持って業務を進めることができるので非常に助かっています。また最近は、法律翻訳に限らず、通常の英訳のスピードが速くなってきたことを実感できるようになってきましたので、とても嬉しく感じています。

 卒業までには、まだ2年以上かかりそうですが、マイペースで学習を進め、将来は、法律翻訳と学生時代に取得した行政書士の資格を活かした仕事をする予定です。そのためにも大学院での学習を通して、商品価値のある翻訳技術を着実に身につけたいと考えています。

 【田中久美子さん】 中央大学法学部法律学科卒。行政書士、宅地建物取引主任者資格を有する。1992年より2年間カナダに留学。オフィス・アドミニストレーションを学び現地企業勤務を経験。帰国後、2001年よりISS通訳研修センター他にて法律翻訳を学んだ後、2005年7月にインターナショナル・パラリーガルコースに入学。 2002年より外資系不動産管理会社でアセット・マネジメント業務を行う。

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「5年後の私は、今よりももっと充実した人生を送っている」 高野 守さん

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 Step4はこれまでのステップよりもすんなりと書けました。未来履歴書を1年ごとに気軽に書き進めることができました。ただ、正直、こんな内容になるとは当初思っていませんでした。Step1-3に乗せられて勢いで書き上げたような気持ちです。

 私は、今、自身のアメリカビザの件で苦労しています。国との境をこれほど強烈に意識したことはありませんでした。この期間、成田空港にも足を運んでいますが、ずらりと並んでいるアメリカ行きの飛行機に乗れないことにとてもやるせなくなりました。テレビの旅行番組でいかにアメリカを多く取り上げているかということも、そんな事情で痛烈に意識させられる次第です。そんな事情でアメリカでの住まいを離れ、実家での生活を余儀なくされているなかで、PC一つで何の問題なく(英米法辞典pc版、ポケット六法は買いましたが)バベルの勉強を継続できていることについては、バベル、翻訳とのつながりや縁のようなものを感じています。アメリカでは真面目に勉強しなかったので、日本で本腰を入れて勉強しろという使命が下ったのかもしれません。

 私が法律事務所で働こうとする動機のひとつに、私のアメリカビザの問題にまつわることがあります。私が退職する際に、その時点でまだ有効であった私の就業ビザの取扱いについて、会社側からも会社顧問弁護士からも何の説明もありませんでした。私の経験から感じたのは、移民法を取扱う法律事務所として顧客会社の社員の就業ビザの手続に関わった場合、社員がその会社を退職する場合には、その解除手続の必要性にまで言及することです。会社にとっては一社員の就業ビザサポート、顧問弁護士にとっては顧客会社の一社員の就業ビザサポートかもしれませんが、ビザが一旦発給されてしまえば、在職中や退職後を問わず、ビザに対する責任の一切は当該社員が負うことになります。

 法律もその国の文化や社会の一側面だと思います。私は、アメリカが好きです。でも理由はうまく説明ができません。個人主義、自由、などの言葉が浮かびますが、人との接し方が日本よりも人間的だと感じます。社会や家族の中の人間ではなくて、その人自身と接しようとするのです。言葉にできないような抽象的なものにその国の本質があって、目に見える、耳に聞こえるものとしてその一面が具象化されているだけのような気がします。

 言葉にできないような、抽象的に感じることを大事にしています。そこに本質があるような気がします。言葉で説明しようとすると、感じたことが説明することにすり替わってしまいます。目に見える、耳に聞こえるような具体的なものは、本質の一部が具象化されただけです。本質が変わると周りに見えているものも変わるんだと思います。事前に夢中になれることや、携わっていて快適なことが自分に求められていることでありその人の使命なんだと思うのです。

 多様性を認めることは、お互いの価値観の違いを認め尊重して共存すること。家族や恋人など身近な人との関係にも言えることです。但し、現代社会のようなストレスの多い中では、しなやかで穏やかな姿勢や気持ちを維持していないとなかなか難しいことです。ただ、その原点は食生活と生活習慣だと思います。生きることは食べることです。私たちの体が自身が食したもので出来上がっています。健康に生きている土台があって、幸せを拡大するために自分の使命として仕事をすることが可能になるのです。

 ここ30年位の間で人間を取り巻く食のあり方が急激に変化しています。昔は、コンビニ弁当も、ペットボトルのお茶もありませんでした。昔は、もっと作り立ての温かいものや淹れたてのおいしいお茶を飲んでいませんでしたか。かつては、携帯電話やテレビのない静かな食事時間があったように思います。現代社会は、江戸時代の人々にとっての1年間の情報量を1日で見聞きしているそうです。風味のない食事や過多な情報、こういった変化が体を蝕み人間のこころも弱めているように感じます。

 未来履歴書の話が、いろんなところに行ってしまいました。目標に向かって恐れを感じることは正しいことです。それを達成するために慎重になり、周到に準備をしたり計画を練ったりするからです。夢も希望も成長も、自分の中にあります。他人や周りと比べることになんの意味もありません。他人や周りが気になる時は、からだや心が弱っていて手作りの温かい食事で心に満足感を与えることが必要かもしれません。私は、義理の姉を尻目に、毎日三食、自分で食事を作って作り立てのものを食べています。周りに振り回されずに自分が感じることを正しく知るには、健康度の高いからだと心が必要なのです。
(以上)

高野 守
法律翻訳専攻。約20年の日米における旅行会社勤務の後、バベルに入学。ようやく修了作品に取りかかることができそうです。インドの伝承医学を生活に取り入れ、早寝早起きを励行し、菜食中心の食生活を送っています。

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