「自分の経験に、無駄なものはない」 伊藤 靖史さん

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今回の、STEP3に回答させて頂く中で、私は自分自身、つくづく、人生に無駄な経験は一つとしてないな、と痛感致しました。今回のSTEP3では、私は、あらゆる項目が早急に習得しなければならない緊急課題である、と実感致しました。しかしながら、対人対応能力だけは、それなりのプラスの自己評価をつけられました。これには、正直驚いています。実は、私は、学生時代を終えて社会に出た時、最初に静岡県内にある大手進学塾運営会社に入社し、数学担当教師して勤務致しましたが、その時の生徒さん達からは「継続して受けたくない」というアンケート評価結果を受け、それを改善できないまま、退職することとなった経験があるからです。

塾教師とはある種のカリスマ性とユーモアや遊び心を備えた上での教科指導的専門性を有する必要性に加え、人気稼業であり、1教室全体(40人から60人)のうちの約80%、最低でも60%は親派にしていなければなりません。そのために、先の会社では出社と同時に社員や上役を生徒に見立て、勤務中、いかに彼らを仕事で満足させるか、を考え、常に問題を見出して解決し、さらには、嫌味にならない程度にその成果を皆に知らしめることを継続するよう要求されます。これが、つまり様々な生徒の「ご機嫌」を取り、言われなくても「希望」に応え、ひいては実際の教室で親派を得て、親派集団に育て上げる上での訓練になるのだそうです。しかし、私には、この「社員教育」は単なる“ゴマすり行為の練習に過ぎない”と映り、心底受け入れられず、自分の教科指導力向上にのみ、重点を置いてしまいました。自分にとってこれが必要だ、と自分が信じてきたことしか行動に移せなかったのです。

私は現在43歳で、一人でパソコン教室及び小学生から社会人までを対象とした学習室を運営しております。現在では、「問題を自ら見出し、解決策も自分で導き、そして実行し成果を知らしめる」という能力の重要性は、痛いほど理解できます。その大手進学塾運営会社に務めた頃の思い出には良いものは何一つありませんが、今回のSTEP3に回答させて頂く際に、その会社の「社員教育」について、「思えば、こうして自分一人で教室を運営してみて、あの大手進学塾の社員教育はそれなりの意味があった」と気づくに至りました。

現在、私は、個々人の現状と短期目標を聞き出し、それぞれに見合った援助方法と進行計画を概略として各生徒さんにお伝えし、共有した上で進める、という形を取っております。しかし、成人の方であれ、どなたも自分の壁は越えたいが不必要な苦労はしたくないのが本音です。加えて、レッスン回数とレッスン料を少なくしたいのです。真面目路線だけでは、“さっさと教えてよ。考えさせて悩ませて、回数稼いでいるんじゃないの?”言わんばかりのメッセージが来てしまうのです。そこで、個々にスモール・トークをし、レッスンの合間に苦労されたことを聞き出してその努力を大いに認め、お帰り時には本日得たことの確認に加えてとにかく「嘘にならない程度に」評価できるところをレッスン中に「必死に」探して帰り際に意地でも褒めちぎる! すると、“パソコン操作なんて、簡単に教えてくれるものでしょ? どうしてさっさと教えないのよ”と内心思っていたかもしれない生徒さんも、次も自分でやってみようかな、と思って下さいます。その結果、生徒であるご年配の奥様が「年だからすぐ忘れちゃう」と逃げ口上を述べても、「ここ、ご自身で理由づけして二度と忘れないようにしましょうよ! 私がお伝えしてしまっては忘れてしまいますよ!」と多少キツイ口調でお伝えしても、頑張って壁を乗り越えて下さるし、キツく当たった私も嫌われることなく、継続して頂けるのです。“ゴマすりの練習”に映り、受け入れ難かった、先の大手進学塾運営会社の「社員教育」が、今では気に入ってもらうための方便を適宜取り入れていることに、今回のSTEP3を通して気づかせて頂いた、と思っております。

STEP3では、自分の弱点ばかりが目についたのですが、その中で、対人関係能力だけは、それなりのプラスの自己評価ができました。それは、上記の静岡県内に本社を持つ大手進学塾運営会社での経験が基礎にあったように、今更ながら気づいたのです。自分自身にとっては決して「良い思い出」ではない経験であったにもかかわらず、その価値に改めて気づかせて頂いたことに、驚きと共に、感謝の思いをお伝えさせて頂きます。この度は、貴重な気づきを得させて頂き、誠にありがとうございました。また一つ、前向きに日々の業務に邁進できるよう、頑張ります。では、失礼致します。

伊藤 靖史
1970生まれ。愛知県在住。前職は塾運営会社社員として勤務し、教室では算数・数学を担当。現在は、パソコン教室を運営の傍ら、同教室内で、小学生から成人までを対象とした個別学習教室を併設して実践中。

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クローニン 真理 さん

以前から翻訳を勉強したいという気持ちがあり、学校、コース等を探していたところバベル翻訳大学院の存在を知りました。 頂いた資料やホームページを拝見して、バベル翻訳大学院は人を育てていこうとしている学校ではないかと感じました。幸運にも、ハワイオフィスでのセミナーにて、湯浅学長、堀田副学長、講師の先生方に直接お会いする機会を得て、改めて生徒一人ひとりの将来のゴールを親身になって応援されているお姿を拝見し、この学校で自分も大きく成長できたらと思い、入学を希望しました。
翻訳の経験もない未熟な私に、学習の機会を与えて頂いたことを心より感謝しています。
ハワイに移住された方々は、留学、結婚、ビジネス投資など、ハワイという土地で新しいスタートを切ろうと様々な夢をもって来られたのではないでしょうか?ところが現実は厳しく、文化、法律の違いにより、ハワイでなら日本語だけで大丈夫という気持ちでは乗り越えることが困難な問題が出てきます。
私自身も今現在まで、15年の在住中に様々な問題にぶつかりました。
私が法律翻訳専攻を希望した理由は、ハワイ在住の方々がこのような問題にぶつかった時に、目を通すだけでも気がめいるような法律文書を翻訳者として出来る限りわかり易く日本語に訳し、問題を抱えて重くなった気持ちを少しでも軽くするお手伝いが出来たらと思ったからです。
将来は、翻訳者としてお仕事を頂いた時、その翻訳を必要とされている方の事を思い、丁寧に全力を尽くして翻訳をする翻訳者になりたいです。  

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I’ve wanted to study translation for some time and learned about BUPST while looking for schools or courses teaching translation. Reading over the material I received from BUPST, as well as BUPST’s website, I felt that BUPST was a school that focused on the development of its students. I was fortunate to meet with BUPST chancellor Miyoko Yuasa, vice chancellor Tomoki Hotta, and other BUPST instructors at a seminar held at the office in Hawaii. During this meeting, I once again saw how those at BUPST warmly support and encourage students in their goals. I felt I would grow immensely at this school and went ahead and applied for admission. I am so thankful that BUPST gave me -a complete novice with no translation experience – the opportunity to learn translation. Those who move to Hawaii most likely do so while harboring many different dreams; hoping to make a new start whether it is learning overseas, marriage, or business opportunities. The reality, however, is not that easy. Due to cultural and legal differences, there are going to be issues that are difficult to overcome if you think that knowing Japanese is enough. I’ve personally encountered various problems during my 15 years living in Hawaii. The reason I wanted to become a legal translator was, when those living in Hawaii run into legal problems, I wanted to translate legal documents that can be discouraging to look at into easy to understand Japanese. In doing so, I can help lighten the emotional load of those already burdened with weighty problems. When I work as a translator in the future, I want to be a translator that considers the needs of clients and take utmost care in devoting my efforts to translation.

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