人との関係を築くため、翻訳界に貢献したい ジャネット トービ

ジャネット トービ

幼いころから、言葉に関連した仕事をしたいと強く思っていました。大学で英文学を専攻し、言葉に対する関心が増えて来ました。同時に、日本史など日本の文化に興味が広がって来ました。日本語を勉強するきっかけで、2008年に大学を卒業し、来日しました。すぐに、日本語の学校に入り、日本語能力試験N2に合格するため、一生懸命勉強しました。日本語が上達するにつれ、私はより自立できるようになりました。さらに、人とのコミュニケーションが円滑にできるようになり、友達など知り合いの気持ちをちゃんと理解することができて、日本の文化に対する関心も増えました。 上級レベルの日本語を勉強してから、一番気付いたのは文化にかかわらず、各言語に同じような言葉など表現が存在するということです。やはり、人類はひとつなので、結局表したい気持ちは同じです。意思の疎通を図るため、コミュニケーションの重要性は否定できないと思います。人との関係を築くため、翻訳界に貢献したいと思っています。 2011年から2012まで、さまざまな翻訳会社で翻訳者として働いておりました。この時に、主に技術関係のある翻訳をやっておりました。仕事をしながら、先輩など周りの同僚から、いろいろな翻訳についてのテクニークを教えていただきました。そこから、技術に対する興味が増えて来ました、そのスキルを伸ばしていくため、バベル翻訳大学院に申し込むことにしました。他の大学院と違って、バベルでは、専門分野を勉強する機会があり、翻訳者としての長い経験をした講師から教えていただく機会がとても良いと思います。

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夢に向かって 水田希美

水田希美

二年前、週一回の翻訳コースに通い始めたのが私の翻訳との出会いです。 水田さん写真ロンドンに住んで20年。日本語と英語を使うのはごく自然な環境でした。 それから漠然と翻訳家になろうと思ったものの、しばらくコースに通った後、曜日が合わずに一年以上その思いは頓挫していました。
昨年夏、ロンドンで出ている日系週刊誌にバベル翻訳大学院(USA)ではインターネットで授業全てを受講できるという記事が載っており、私の翻訳家への思いに再び光が差した思いでした。
「これなら今の仕事を続けながら修士号をとって、翻訳家になれる」私はすぐに応募しました。と同時に、いづれは翻訳で生計を立てていくにあたり、在学中にお仕事をさせて頂けるワーキングスカラーシップは、何よりも「力をつける」と「授業料の免除」という二点において、とても魅力的な制度でした。お蔭様でこの十月から院生、ワーキングスカラーシップ生として勉強を始めました。ゴールはまだまだですが、今それに向かって走り始めたところです。皆さんもぜひご自身の夢実現のため、院生、ワーキングスカラシップ生となり、一緒に目標に向かってがんばりましょう。

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Mami Mizuta

I started a translation course once a week two years ago, which was my first step to learn about translations.

Living in London for twenty years, it is quite natural for me to use both English and Japanese in my daily life. Since then, although I vaguely imagine myself being a translator in the future, I couldn’t continue with the course because of my work. Therefore my dream had to keep hold.

Last summer, I saw an article in a Japanese weekly magazine about the Babel University Professional School of Translation here in London. I read, “At the Babel University you can attend classes online and complete the course by internet.” I felt that my dream would surely achievable this time.

“I could continue with my work and get a Master Degree in Translation. I would pursue my dream to be a professional translator.” I applied immediately.

At the same time, because I want to be a professional translator in the future, it is very important to get some work during the course. Moreover, to get some experience and financial support through scholarship seemed the best possible idea.

Luckily, since last October I have been granted a working scholarship and am now studying the course. My journey towards my dream has begun.

Get on board and start your dream journey also!(Student’s Transcript)

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医薬翻訳家をめざして奮闘中! 大塩由利香

大塩由利香

イギリス留学から日本へ帰国し、自分が本当にしたいことはなにかとあれでもないこれでもないとしばらく考えていました。そんななか、以前から医療に興味があり、英語力も同時に生かせる医薬翻訳者の存在を知りました。 でもせっかく学ぶのであれば、きっちり基礎から専門である医薬まで学びたい、自分のペースで進められる通信制がいいという私のわがままな条件を網羅していたのがバベルの翻訳修士号でした。しかし、「大学卒業以上」という入学資格を見た途端、大学の学位すら持っていない私はだめだと思いました。でも、何週間経った後もやはり気になり、思い切って問い合わせてみると、意外にもぜひ試験だけでも受けてみるとよいとの答えをいただき、早速受験することにしました。幸運にも学費が一部免除となるWS生として入学を認めていただくことができました。このスカラシップの良いところは、実際の翻訳業務に携わることによって、翻訳を学びながら実績を積むことができ、それだけでなくBRMのリサーチ業務など翻訳を行うまでの過程や翻訳が終わってからの校正など、本当に翻訳家として働くとなったらどのような流れで進んでいくのかという体験を学生のうちにできることです。 そうはいいつつも、WSの業務とBUPSTの勉強と仕事の3つをバランスよく時間配分をするにはまだ時間がかかりそうです。WS業務をやってみると、一見量があまりなくても内容によっては予定より大幅に時間がかかってしまったり、どうしてもしっくりくる訳文が思いつかず行きづまったりしてしまうこともあります。こういった経験を生かしながら、将来は医薬翻訳家として活躍し、翻訳を通じてずっと目標としていた人間や動物の医療また福祉への貢献を実現したいと思います。

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世紀を超え世界の知性を子供達に紹介した 大森充香さん

大森充香さん

ー大森さんの喜びの声ー

『ダーウィンと進化論』が出版されて、およそ1年。当時お世話になった編集者の方から、「厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に認定されました!!!!」という突然の知らせを受けて本当に驚きました。正直なところ、最初は、この長々と羅列された漢字の意味を理解するのに忙しくて、すぐに喜びを実感することはできませんでした。でも、自分の訳書が「全国の子どもたちにお薦めできる本」として公に認められたのだということを理解するにつれ、じわじわと喜びが込み上げてきました。そして、この作品を完成させるにあたり、ご尽力いただいた丸善株式会社の方々と、応援してくれた家族に対し、改めて感謝の気持ちが沸きました。

ダーウィンと進化論

『ダーウィンと進化論』をやろうと思ったきっかけは、2009年が、ちょうどダーウィン生誕200周年ならびに『種の起源』出版150周年という記念すべき年だったからです。この機会を逃す手はないということで、インターネットで調べていたところ、本書を見つけました。ほとんど、一目惚れでした。ビーグル号での探検、進化論をめぐる論争、飽くなき探究心と勇気などなど、ダーウィンのドラマチックな人生と人柄の物語に一気に引き込まれたのです。また、伝記としては大変珍しい体験コーナーが多数含まれていましたし、芸術性あふれる挿絵の数々にも魅力を感じました。出版社は、わざわざ「ジュニアサイエンス」という新しいジャンルを設けて、この本を出版してくださるといいました。

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私としては、とにかく、この原書の魅力を損なわないようにと、楽しみながら、丁寧に訳出していくだけでした。途中、まだ小学校に上がっていない息子たちが、実際に原書の挿絵に興味を示したのは嬉しかったです。そのため、ちびっこ相手にダーウィンの功績を語ることがたびたびあったのですが、そういった子どもたちの反応も、翻訳作業を進めていくうえで大きな励みになりました。

このような経緯と思いで作り上げた『ダーウィンと進化論』は、まさに私にとっての宝物となりました。是非とも、多くの方々に読んでいただきたいと思います。 また、今回、児童福祉文化財の認定を受けたことを謹んで受け止め、今後の翻訳活動に活かしていきたいと思います。

ー私がバベル翻訳大学院(USA)で学んだことー

バベル翻訳大学院では、英単語や英文法に関する翻訳のノウハウはもちろん、徹底したリサーチを行うことの重要性を学んだことが大きな収穫でした。 今では、たった1つの単語や文であっても、よく分からないことがあれば、複数の辞書を引き、信憑性のあるHPからの情報を収集し、図書館からさまざまな資料を借り、時にはその道のエキスパートに質問するなどして調べます。 原稿の締め切りを考えると気が急くこともありますが、この地道な作業を抜きに良い作品をつくることはできません。 翻訳をしているなかで、苦しくて、苦しくて、でもやっぱり楽しいのが、こういったリサーチをしているときですね。

また、ワークショップでいろいろな人の訳文に触れ、修了作品でまとまった量の翻訳にチャレンジできたこともプラスの経験になりました。そして、先生方のアドバイスを受けながら、修了作品の出版化を実現できたからこそ、今こうして出版翻訳の仕事に携わることができているのです。 ちなみに、修了作品には『光る遺伝子』といって、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質について書かれた本を選んだのですが、それから間もなく、この蛍光タンパク質の発見者として下村脩先生がノーベル化学賞を受賞されました。

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そして『光る遺伝子』と同時に出版が決まった『ダーウィンと進化論』は、この度、児童福祉文化財に認定されました。「私はなんて運がいいのでしょう!」と思わずにはいられません。 そこで、ふと、以前どこかで目にした湯浅学長のことばが頭をよぎるのです。たしか、このようなことをおっしゃっていました。

ーー原書選びのポイントは、自分が読んで楽しいと思う本を探すことです。

自分が好きになれないような本を、読者が好きになることはないでしょうーー改めて、作品選びの大切さを実感する今日この頃です。

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<プロフィール>
オランダ生まれ。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校メディカルテクノロジー科卒業後、国内製薬会社研究員を経て、バベル翻訳大学院テクニカル&サイエンティフィック翻訳科卒業。翻訳修士。 訳書に厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財認定図書の『ダーウィンと進化論ーその生涯と思想をたどる』と『ガリレオと地動説ー近代化学のとびらをひらいた偉大な科学者』があるほか、『エジソンと発明ー努力とひらめきで失敗を成功につなげた偉人』、『光る遺伝子ーオワンクラゲと緑色蛍光タンパク質GFP』、『ニュートンと万有引力 宇宙と地球の法則を解き明かした科学者』(いずれも丸善出版)がある。また共訳書に『デトックスマニュアルー「きれい」をからだの中からつくる法』(バベルプレス)、『おもしろいように伝わる!科学英語表現19のツボ』、『テクニカル・ライティング必須ポイント50』、『実験レポート作成法』(いずれも丸善出版)がある。

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「通勤電車は、貴重な勉強部屋です」 高坂素行さん

高坂素行さん

バベル翻訳大学院(USA)に入学して早3年が経ち、先日ようやく2年次に進級することができました。「予定通り!」と大見得を切りたいところですが、正直「ちょっとかかり過ぎたなあ」というのが実感です。 現在、通訳・翻訳エージェントに勤務し、コーディネータとして主に翻訳者手配、チェッカー業務を行っています。帰宅時間が遅くなることも結構あり、平日の帰宅後に机に向かうことはほとんどできません。課題やレポートは、もっぱら往復の通勤時間と週末を活用して集中的に作成してきました。自宅にいると取りだめしたビデオや読みたい本の誘惑につい負けてしまいますので、通勤時間帯の方がかえって学習効率が良かったりします。私にとって通勤電車の中は、限られた時間とスペースを提供してくれる貴重な勉強部屋なのです。

決して器用な方ではないので、要領よくどんどん先に進むということはできません。ただ、訳文を考えて頭をひねっていると、時が経つのを忘れてしまいます。それが少しも苦痛でなく、食事を抜いても全然平気なくらいですから、もしかしたら翻訳作業中はエンドルフィンが大量に分泌されているのかもしれません。 一年次の講座で特に印象に残っているのが「翻訳英文法」講座です。講義を受講の後、各回の学習テーマに準じて独自に原文と訳文採集を行い、試訳を作成して感想を述べるというのが課題でした。毎回3つの適当な原文を採取するのは大変な作業でしたが、その分多くの原文に触れる機会が得られて読解力が増し、また既にプロの方々が訳されている訳文を分析的にとらえる習慣をつけることができました。

大学院の良さは、やはり一流の講師陣の授業を、バランスよく整えられたカリキュラムで受講することができる点にあると思います。通信添削講座、通学単科コースの受講歴はかなりありましたが、大学院の講義を受講してみて、あらためて自分の苦手分野、知識不足に気づかされました。木を見て森を見ず、であった自分を反省する貴重な機会をいただいております。

課題の提出が多少滞っても、「もういいや」とか「やめてしまおう」と思うことは一度もありませんでした。それは何より「翻訳が好き」であったから、そして「将来の目標」があったからだと思います。 私は文芸・映像翻訳専攻で、将来「自分の訳書を出版したい」、「プロの翻訳家になりたい」という目標を抱いてきました。地道に努力してきた成果が、Co-Pub共訳出版のコンテスト入賞などとして少しずつ表れてきており、うれしく思っております。しかし、まずは大学院を卒業しなければ・・・・・・。

今後さらに学習のハードルは高くなっていくことでしょう。また、自ら高いハードルを課していかなければ、進歩はありません。時にハードルを倒したり、転んだりしながら、それでも一歩、一歩前進していきたいと思います。それが自分のスタイルなのですから・・・・・・。

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「理系出身の私が、法律翻訳の勉強をしています」 ミシャク近藤典子さん

ミシャク近藤典子さん

理系出身の私が今、法律翻訳の勉強をしているというのは考えてみると自分でも不思議な気がします。

そもそも私が翻訳の勉強を始めようと決めたのは、結婚してアメリカに引っ越してからでした。小さな町に住み、いざ就職活動を始めましたが、企業自体もほとんど無く、また日本語ができるからと言って重宝もされないような土地だったので、就職活動は無残なものでした。また、夫の転勤で引っ越すことがとても多く、このような環境の中で私には何ができるのだろうと悶々と考えた時期もありました。既に自分の大学時代の専攻分野から離れてしまっていた私は、それに戻ることも出来ず、本当に自分には何もないことに気づき、唖然としたこともありました。しかし、くよくよしても何も始まらないので、自分に何が出来るのか、この自分の置かれた状況の中ではどのような職業が適しているのかを模索した結果、翻訳にたどりつきました。

今まで翻訳を勉強をした事が無かったので、しっかり学べること、また、せっかく勉強するにはただの習い事で終わることだけは避けたかったので、学位が取れることを条件に学校を探し、本校にたどりつきました。特に、オンラインでの勉強ということで、引越しが非常に多い私にはぴったりでした。また、専門が細かく分かれていることも魅力でした。しかし、どの専攻を選ぶかが自分の中でなかなか決まりませんでした。今までの私の職歴からいくと、理系。ただ、私は日本で弁護士の秘書をやっていたこともあったので、法律というのがなんとなく頭の中にあり、また法律の翻訳やパラリーガルなら専門性も高いので、卒業後も仕事にきちんとつながるのではないかと考えてもいました。弁護士の秘書をしていた時の仕事内容は完全に秘書業務だけで、法律に関わることはありませんでしたが、法律のことが分かれば秘書としてももっとボスを援助することができるのに、と思ったことは何度もありましたので、その記憶が沸きあがってきました。しかし、自分に出来るのだろうか、勉強についていけるのだろうかという不安の方が大きかったのです。

そうやって専攻を悩んでいた私は、思い切って学校に相談することにしました。その時に石田先生とお話することができ、先生の「大丈夫ですよ」というお言葉に励まされて、私はインターナショナルパラリーガルを専攻することに決めました。今ではこの専攻に決めて本当に良かったと思っています。

実際、勉強を始めてみて最初は不安でしたが、やっていくうちにとても楽しんでいる自分に気づきました。特に、翻訳をする際に模範の翻訳例を始めに読み、その後に自分で翻訳をするという方法は、法律翻訳が初心者の私でも大変わかりやすく、これが最初から自分で訳しなさいという勉強方法だったらすぐに挫折していたと思います。今は法律についてもっと知りたいという欲望もあり、将来、アメリカの大学で法律を学んでみたい、とも考えています。

卒業後は、在宅で翻訳の仕事をするのもいいし、日本人のバイリンガルパラリーガルが欲しいという法律事務所があるのなら、そこで働くのもいいな、とその時の状況に応じて考えていこうと思っています。

【ミシャク近藤典子さん】
大学で建築を学び、ゼネコンに就職し4年間勤務。その後、1年間アメリカにて語学留学を行う。留学後は、証券会社で証券アナリストのアシスタント業務、銀行で顧問弁護士の秘書を行う。アメリカ在住。

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「目指すは、米国弁護士!」 宮部隆司さん

宮部隆司さん

私は、1997年に大学を卒業し、その年の9月に電子部品大手の国内上場企業に入社しました。大学は法学部ではありませんでしたが、大学3年次から司法書士を勉強していたことこと、学生時代に宅建に取得していたことが理由で、法務関連の部署に就くことになりました。入社当時は、英文契約の件数は月に3件ぐらいで、その大半が秘密保持契約だったような気がしますが、入社から3年を経過した頃になると、共同開発、売買契約、ライセンス契約、合弁契約、契約以外では定款や外国の官公庁に対する文書など、多種の英文に接する機会が増えました。件数的には、売買契約が多く、特に、瑕疵担保(品質保証)責任および知的財産(の保証)の条項については、自社にとって、不利な条項を提案してくる海外の大手の会社が多かったので、弁護士に相談したり、また、参考書の案文を参考にしながら、積極的に修正しました。

このような経験を積んでいくうちに、英文契約の作成、修正、および法律用語を用いた交渉をもっと向上させたいという気持ちが段々高まり、それと同時に英語力の向上にも目を向けるようになり、朝は、毎日7時半に出勤し、1時間英字新聞を読んで英語力を鍛えました。バベルへの入学の契機は、たまたまバベルが発行していた月刊誌が会社に届き、それにインターナショナル・パラリーガルコースの案内がありました。私は、もっと、国内法務で得た知識を応用して、国際法務の力を強化したかったこと、および会社としてもそのような人材がいれば重宝されるだろうし、国内会社の法務関連の部署で、国際契約のドラフティングをうまくこなさせる人材はまだ少ないだろうと考えて、本コースに入学することにしました。実際、コースが始まってみると、1年次の最初のうちは、経験したことのある題材および条項が多かったので、物足りなく思ったこともありましたが、訴訟文書などが加わり、さらに、関係代名詞を加えた長いセンテンスになると、思考がとまってしまい、参考訳をみながら、どうしてこんなふうに原文から逸脱せず、なおかつ、読んでわかりやすい訳ができるのだろうと感心するばかりです。このままでは駄目だと、私もバベルのテキストをじっくり読むようになり、満員電車の中でも構わず、熟読しております。最近、やっと、なんとなくコツがわかってきたような気がしますが、まだまだ、力不足と実感しております。現在は、国内中堅製薬会社の知的財産部(2003年12月~2005年7月まで法務室に所属)に所属しており、海外の弁護士や相手方とのコンタクトをするうえで、法律英語を用いながら、知的財産の管理・契約・交渉などを行っております。最近、知的財産権検定2級を取得しました。将来的には、本コースで学んだ法律英語を土台にさらなるステップアップし、米国弁護士資格を取得できればと思っています。

【宮部隆司さん】 大学卒業後、国内大手電子部品会社の経営企画部法務チームに勤務。その後、国内中堅製薬会社の法務室を経て、現在は知的財産部に所属。日本在住。

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バベル翻訳大学院(USA)と私 クラーク真理さん

クラーク真理さん

どうして人は本を読むのでしょうか。本は未知の世界を紹介してくれる一番身近な手段だからではないでしょうか。学生時代寝食を忘れて読んだコナン・ドイルのシャーロック・ホームズのシリーズやアガサ・クリスティーの数々の著作、また最近ではイアン・ランキンのリーバスシリーズ。私の読んだ推理小説ばかりではなく、本は未知の世界、文化を体験できるすばらしい道具です。小説に出てくる人々はその舞台の土地で生活しています。そして文化、政治、習慣、物の考え方、社会問題などそこに生きる人々の情報が沢山つまっています。また、専門書には自分の知らなかった最新の製品・商品・判例・音楽のトレンド、リサーチの結果、政治・宗教の動き等など世界の各地で起きている情報がつまっています。

イギリスに移り住んで最初の数年は日本やアメリカとの感覚の違いに驚き、腹立ちこれがかつて天下をとった大英帝国かと親しくなった人達に議論を吹っかけてみたりもしましたが、長く住んでいるうちにどうして今のイギリスがこうあるのか少し分かった気がします。また、言語は日々変わっていくもので、例えばこんな発見もあります。日本では食事の後の「デザート」と言いますが、こちらでは「プディング」と言います。が、本当は歴史があり、「プディング」は暖かいもの、「スウィート」は冷たいものそして「デザート」は果物なのです。そしてこれはある特定の階級にあてはまることで、イギリス全般にいえることではありません。この様にして学んだ文化を日本にいる人達になんとか紹介する方法はないものかと考えた時にバベルの翻訳大学院のことを知りました。バベルは随分昔から翻訳の勉強をする人達にとっては知られた学校です。そして、アメリカの認定を受けた修士号が通信教育で取れるのです。これはまたとないチャンスだと思いました。

先輩方の経験談を読んではいましたが、いざ勉強を始めてみると、フルタイムで働く家族持ちにとっては課題をこなすのは大変でした。時には数ヶ月間のあいてしまう時もあったのですが、学校は辛抱強く、私が課題をこなして単位を修得するのを見守ってくれました。まず最初に取り組んだ英文法のクラスでは、今まで気づかなかった文法上の法則を発見しましたし、単語編では英語の原書と日本語の訳とのズレを見つけ出すことを通して単語のもつ意味について考えさせらせました。また、課題のなかには実際に裁判所に出向き特定の書式をもらってくるというのもあり、普段の生活には関係のない裁判所に行って担当の人と話しをするという機会にも恵まれました。また、インターネットに注目したコースワークはリサーチに多くの時間を割く必要のある翻訳業を目指す者にとってはとても役にたつものでした。

海外に生活するというまたとないチャンスを生かし、海外の文化を日本に伝える。この大業に向かって今卒業プロジェクトに取り組んでいます。

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修士号取得後はアメリカでのパーソナルトレイナーを目指します 萩尾景子さん

萩尾景子さん

米軍横田基地に勤務し、空軍病院司令官の秘書を勤める。東日本大地震の米軍の支援作戦「トモダチ作戦」では大いに活躍されたとのこと。また萩尾さんはきわめて前向きな方で趣味も多彩。ボディービル・フィギュアコンテストなどにも出場しています。

小学生の頃から英語に興味を持ちはじめ、基礎的なことから英語学、文学、英語の歴史、会話など、英語に関する様々な勉強をしてきました。翻訳の勉強は数年前に始め、英文和訳とは違い、原文を他の言語でいかにスムーズに表現するかという難しい壁にぶつかりつつも、その挑戦を楽しみながら取り組んでいます。

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翻訳は、原文を理解することがまず第一歩ですが、その後の作業はパズルのようなイメージです。原文をそのまま訳すのではなく、状況や背景を知らない人にも的確かつしっくりとくる表現でその場面を伝える工夫をしなくてはなりません。うまく訳せた時は、まるでパズルが解けたようにすっきりした感覚を覚えます。

仕事や趣味、ボランティア活動を優先していた時期もあり、初年度に立てた学習計画よりも大幅に遅れていますが、現在は修了作品に取り掛かっています。英語学、翻訳以外にフィットネス関係にも興味があり、修了作品はフィットネスや栄養学、健康に関する書物を選択しようと考えていました。そして最終的に選んだ本が、『The Healing Powers of Chocolate』です。 この本にはチョコレートに秘められた力、チョコレートやココアの摂取方法、利点、効能、実はとてもヘルシーな食品であるという事が述べられています。これはチョコレートを愛してやまない私にとって、フィットネスや健康とも結びつけられる最適な一冊。まさに運命の出会いだと思い即決しました。現在は週末ごとに図書館に通い、楽しみながら読み進め、シノプシス作成に取り組んでいます。

修士号取得に取り組む傍ら、マラソンやトライアスロンの大会に出場するなど趣味活動にも力を入れています。以前からジムに通っていましたが、どうせ鍛えるなら何か新しいことに挑戦しようと、2年ほど前からフィギュアコンテスト参加を目標にトレーニングを始めました。トレーニングメニューを組み直し、出勤前に10~15キロのランニングか3~3.5キロのスイミングをこなし、勤務後にはジムで数時間トレーニングをするという生活になりました。身体造りのため食生活も大幅に改善、休日の過ごし方も変わりました。早朝からトレーニングをし、午後は4~5時間ほど図書館で学校の課題を進めていました。辛く厳しいトレーニング期間でしたが、家族や友人、職場の仲間が温かく支えてくれたおかげで挫折することなく、終始笑顔で乗り越えることができました。本当にたくさんの方々が応援してくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

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コンテストは想像していた世界とは異なり、今までの苦痛が吹き飛ぶほど楽しく新鮮で、同じ目標を持つ人達との新しい出会いもあり、とても刺激的で貴重な経験となりました。入賞には至りませんでしたが、新たな目標を設定することができ、多くの面で意味のあるマイルストーンとなりました。

修士号取得後はアメリカでのパーソナルトレイナーの資格取得を目指しており、将来的にはフィットネス、健康、栄養学の文献に関わりたいと考えています。痩せていること=美しい、ダイエット=減量、という日本の偏ったイメージではなく、健康的な美しさや食生活、美しい筋肉、身体づくりなど、心身ともに美しく健康な生活を考えるきっかけを提供できる機会があれば良いな、と考えています。

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「あんしん介護アドバイス、お年寄りにやさしい1000の知恵(中央法規社刊)」 アレストラ敦子さん

アレストラ敦子さん

───バベル翻訳大学院(USA)に入学したきっかけをお聞かせください。

バベル翻訳大学院(USA)ハワイ開校、特別奨学生募集の案内書を読んだことがきっかけです。病院で難しい治療の選択肢、時には癌の告知やホスピスを説明する医師と日本人の患者さん、家族のコミュニケーションの橋渡しの役目を担うことがあり、そのたびに、その役割の難しさと責任の重さを感じておりました。思いがけずバベルの案内書をいただき、翻訳の勉強がインターネットで、しかも仕事を続けながらできることを知り、すぐに応募いたしました。素晴らしい学習のチャンスを与えてくださった湯浅学長をはじめバベルのみなさまに心から感謝いたしております。

───卒業されて、大学院時代の感想はどうですか。なにが役立ちましたか。

勉強と仕事を両立させることは確かに大変なことでしたでした。コンピュータ操作の知識、ネット検索のスキルを身につけていたら、もっと効率よく学習に取り組めたのではないかと思いますが、とにかく継続することができたのは、惜しみなく知識を分かち与えてくださった先生方のご指導と暖かい励ましのおかげです。苦しいかったこともみんな懐かしい思い出です。そして中でも苦労した「Plain English講座」や「インターネットサーチ講座」は、生活の場、仕事の場でのプレゼンテーションにとても役立っています。

───ご卒業後、日野原重明先生監修の翻訳書を出版されていますが、これをご紹介ください。

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修了作品として翻訳した『The Caregiver’s Essential Handbook』が2008年に中央法規社より出版されました。 「あんしん介護アドバイス、お年寄りにやさしい1000の知恵」(中央法規出版) サッシャ・カー、サンドラ・コーロン著 日野原重明 日本語版監修 アレストラ敦子・平山登志夫訳

この本は、介護をする人たちを支援するために、年老いた愛する家族を介護する米国の人たちの知恵と工夫を集めて介護に必要な知識と情報を分かり易く説明し、老人の気持ちを優しい視点で捉えらえて、介護が必要になったら何をしてあげればよいか、加齢による心と体の変化への対応法、問題が起きる前に準備すべきこと、支援の求め方等、情報源やアドバイスを幅広く提供しています。

出版に際しましては、日本の医療介護制度、習慣、文化の違いを踏まえて情報を整理することにとても苦労いたしました。幸いにも、日野原重明先生が監修をお引き受けくださり、老人の医療、介護と福祉に長年の間たずさわっている平山登志夫博士(兄)の支援と助力があってやり遂げることができました。出版に関わってくださった全てのかたがたに感謝いたしております。

───今後の抱負をお聞かせください。

現在は、主人と元気に幸せな一日を生きることを大切にしています。そして良い本に出あったら、また翻訳に取り組んでみようと思っています。

[box color=”lgreen”] アレストラ敦子さん

<プロフィール>
聖路加短期大学卒業後、フルブライト留学生として渡米、米国病院で看護研修を受け、ニューヨーク州及びハワイ州のプロフェショナル・ナース(RN)の資格を取得。米国のブロンズウィック・ホスピタルセンター及びクアキ二・メディカルセンターのべットサイドの看護、看護管理職を経て、2001年にバベル翻訳大学院(USA)に入学。現在ハワイ在住。

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