第229号 ALUMNI編集室から 発行:バベル翻訳大学院 ALUMNI Association サーカスの象

第229号 ALUMNI編集室から 発行:バベル翻訳大学院 ALUMNI Association   サーカスの象
サーカスの象は、
逃げられないように、
足に小さな足かせと鉄球を
幼い頃からつけられると言います。

始めは逃げ出そうとして
一生懸命引っ張るのですが、
まだ幼く力がないため、
ビクともしません。

利口な象は、
「動かすのは無理なんだ」と悟り、
おもりを引っ張る努力をやめてしまいます。

しかし、その後こんなことが起こります。

それは、象が大人になっても、
軽々おもりを動かせる力を手に入れても、
決しておもりを引っ張ろうとしないことです。

幼いころに何度も挑戦し、
そのたびに心を折られた象。

本当はもうおもりに縛られなくていいのに、
「自分には動かせない」と思い込んでしまい
一生、そこから逃げ出すことができないのです。

私たちは、親から、先生から、上司から、そして‘常識’から、そんな足かせと鉄球
を課されてはいないでしょうか。

意外と身近なところにdream killerは居ます。

本当は足かせと鉄球から抜け出せるのに、
ただの思いこみで諦めてはいないでしょうか(自省)?

今、世の中には様々な制約条件が跋扈していて、できない理由付けをするのは簡単で、賢く見えます。
しかし、こうしたlimited beliefをどう振り払うかで人生の全う観が天と地ほどの差がつくことは直観できます。

生き切るためにも幻想の足かせと鉄球を振り払いたいと思います。