「Limited Belief を解き放つ」 中島 秋さん

nakajima

堀田先生が告知メールで今更ですが念のため、とおっしゃった「ゴールは今を起点に積み上げていくものという考えを払拭し」「Limited Beliefを解き放つ」。今回のワークを通してやっと腑に落ちました。

この数年でかなり払拭されたと思っていたのですが、まだまだ堀田先生がおっしゃるようなマイナスのアファメーションを知らず知らずのうちに繰り返していることに、今回初めて気がつきました。私の場合は、語学そのものにも興味がありますが、時間がないからマルチリンガルにはなれない、翻訳は出来ても英語が流暢に話せるようにはならない、子供を預けられないから仕事の時間が取れない・・・それを全て払拭するには、どんな些細な目標・希望でも言葉にして書き出さなければならない。ということに気がつき、今回実行しました。資格ではないものでも、仕事と呼べるか悩むようなものでも、希望は今回すべて書き出しました。

すると、今まで何十年も私のただの「希望しているけど実現できない」がいとも簡単にゴールになり、5年後の現実になりました。言葉の力はやはり強い。翻訳をする者としては責任を感じるとともに、心強いことです。

また、私が仕事をしていく上では、家族の状況が大きく影響してくるため、そのことも考慮しました。3年後には下の子が小学校に入学しますし、5年後には上の子が6年生、下の子が3年生になります。そうすれば、6年後になれば、夕方も仕事ができるようになったり、場合によれば家を空けることもできたりするということがわかります。そうなれば翻訳以外の、プロジェクト周辺のマネジメント(滞在中のサポート・通訳・翻訳など)も行うことができます。そういう感じで希望をどんどん取り込んで今後5年の私はどんどん成長していきました。

繰り返しになりますが、今まで実現しないと思っていたことが現実になっていくのはとてもワクワクして、実現のために今日の小さな一歩を踏み出すパワーになっていきました。今までは好きなことでも、希望(例えばXX語を習得する)とは実現しないことと決めつけていて、ゴールが霞んで見えないため、過程(語学の勉強)を楽しむだけで、ただその時その時の楽しみだけではいつのまにかうやむやになってしまうのでした。今は過程も楽しみながら、ゴールを見据え、今すべきことがわかるので取り組むことができます。そして習得するというゴールが見えれば、仕事に活かせるかもしれないといった感じで、その先の新しいゴールもまた見えてくるのです。このような考え方は私にとっては新鮮でした。目の前のことをこなすことばかりで、未来が今と地続きであることに疎かったように思います。

具体的な内容としては、前からお話をいただいていたプロジェクトがあったのですが、サスペンド状態になっていたため、ほかの道を模索して、この半年に医薬翻訳を目指して行動していました。このプロジェクトがこの度準備段階をようやく乗り越え、動き出しそうだとちょうど先日連絡を頂き、両方を2つの柱として5年後の私を組み立てました。どちらがメインになっていくのか、2足のわらじを履くのか、今の時点ではわかりませんし、決め付けてしまいたくもありません。状況も私と同じく生き物であり、どうなるのかわからないのが面白いと思います。どのようになるとしても、今を大切にやるべきことを進めていけば、必ず最善の状況になる。仏教を学んで得た視点です。

しかしこの視点も、以前は、目の前のことにがんばっていれば運が回ってくるというか、例えば神様かサムシンググレートがごほうびをくれる、といった感じでした。しかし今なら、今は未来と地続きで何個かある道のどれかに行くだけで、ある程度は自分の意志も加えることができるというより現実的な考えができるようになりました。

この5年がとてつもなく楽しみになってきました。

中島 秋
2013年4月バベル翻訳大学院にてMST(翻訳修士号)を取得。特許・技術・医薬専攻。ビジネス及び一般のe-mail、手紙、ホームページなどの翻訳を行っている。

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