説明
★内容★
モランディに版画を直接学び、後にハーバード大学美術学部上級講師となった著者による、わが国初の本格的な「モランディ研究書」の翻訳。モランディの作品のいくつかに関して、制作された当時の社会情勢とモランディの反応がどのように作品に反映されているかについて、著者ならではの鋭い分析が披瀝され、また美術評論家たちの発言についてもそのバックグラウンドまでが紹介されている。
★著者★
ジャネット・アブラモヴィッチ
アブラモヴィッチは、ボローニャの美術アカデミアの卒業生です。モランディのもとで版画を学び、彼のティーチングアシスタントになり、そしてこの画家及びその家族と生涯続く親交を築きました。また、彼女はアーティストを育成するハーバード大学の美術学部の上級講師を20年間務めました。さらに現役のアーティストでもあった彼女は、グッゲンハイム、フルブライトとロックフェラー財団から奨学金も受けました。
★翻訳者★
杉田侑司(すぎた ゆうじ)
神戸大学卒業、都市銀行を定年退職。阪神淡路大震災のあと、甲南学園の震災復興募金室長を務めた。永年美術鑑賞を趣味として、モランディの作品と出会う。それ以来、モランディの関連資料類の収集と研究をライフワークとしている。
★杉田さんからのおすすめ★
「本書は永らく、孤独な瞑想家、修道僧のような画家と秘密めいて語られてきたモランディの実際の人物伝を、画家の身近にいた著者が明らかにし記録に残した点で、歴史的に貴重な評伝としての決定版です。さらに従来から最もモランディらしい絵とされてきた、落ち着いた、穏やかで静謐感あふれる静物画などのほかに、その時代と確実に応答していたモダニズム的な感覚に優れた絵も、高く評価すべきであると力説している点も本書の大きな特徴です。」
タイトル:ジョルジョ・モランディ
著者:ジャネット・アブラモヴィッチ
訳者:杉田侑司
サイズ:26.4 x 19.2 x 3.4 cm(重量感あるハードカバーです。)
頁数:290ページ
ISBN:978-4-89449-083-3
出版社:バベルプレス
レビュー
レビューはまだありません。