説明
★内容★
オーストラリアを震撼させた狂気殺人事件の謎に迫る、元弁護士でもある著者渾身のノンフィクション! 宗教でタブー視されている戒律を破っていた親友に対し、激しい怒りを爆発させた男が、その親友を畜殺用の肉切り包丁で186回もメッタ刺しにするという凶悪事件を起こした。裁判が進むに従い、個人の信仰、それに準ずる教義と、オーストラリアの刑法との絡みあいが問題点として浮き上がる。法的見地から、この事件の被告が犯行時に分別をわきまえていたかどうかという争点に立ったとき、信仰や信念は、法律で対処できる範囲を超えてしまうことがあるのではないかと考えが生じる。それは、分別をわきまえた人は与えられた状況の中でどのような行動を取り、法律はその原理や解釈を適用するにあたって、一定の人々に深く根ざす宗教や信仰にまでも影響力を及ぼすことができるのかどうかが問われる。特に、信仰が原理主義に忠実に則ったものであるという考えから、教典に対して極端に過激な解釈がなされていた場合、果たして「分別をわきまえていた」と判断できるのか。 この凶悪な殺人事件を追った裁判では、「分別をわきまえた人」と信仰に関する論点が浮き彫りにされた。その議論を本書「崩壊」で著者マイケルS・アブドゥル-カリムが克明に記している。 法律や宗教に興味のある読者にぜひ読んでいただきたい1冊である。
★書誌情報★
出版社 : バベルプレス (2016/5/10)
発売日 : 2016/5/10
言語 : 日本語
ペーパーバック : 288ページ
ISBN-10 : 4894495287
ISBN-13 : 978-4894495289
寸法 : 14.81 x 1.65 x 21.01 cm
発売日 : 2016/5/10
言語 : 日本語
ペーパーバック : 288ページ
ISBN-10 : 4894495287
ISBN-13 : 978-4894495289
寸法 : 14.81 x 1.65 x 21.01 cm
レビュー
レビューはまだありません。