説明
★内容★
~新訳で鮮やかに蘇る 自由を愛したカルメン~「カルメン」は作者(メリメ)の語りですすめられる。作者が考古学の研究のためスペインのある地域を旅行中、山の中である男に出会う。その男はやつれていた。作者は男に葉巻をやり、そして食事を与えた。作者とホセと作者の旅の案内人がその日は一緒に宿に泊まった。 男は名うての山賊のドン・ホセであった。ホセは指名手配中の犯罪者で、彼の居所をお上に知らせると多額の報奨金がもらえた。案内人はお金に目がくらんでこっそりとホセのことを近くの槍騎兵の屯営所に知らせに行った。作者はそれに気がつき、ホセにまもなく槍騎兵が押しかけてくることを伝えた。ホセはうまく逃げ、同時に作者に対して強い恩義を感じた。 それから数日してドン・ホセは死刑囚として投獄された。作者は死刑執行の前にホセに会い、そして彼から身の上話を聞いた。 ドン・ホセは名前が示すように一応貴族の出身であるが、若いとき、喧嘩をして故郷を出なければならなかった。ホセは騎兵として連隊に入隊した。そこで出会ったのがジプシー女のカルメンであった。カルメンは傷害の罪で連隊につかまった。カルメンを監獄に送るのがホセの役目であった。ホセはうまく丸め込まれ、カルメンを逃がしてしまったため、ホセは連隊から懲罰を与えられた。 カルメンはホセに惚れた。ホセもカルメンのことが忘れられなくなった。カルメンは情熱的な美人で、カスタネットの伴奏でフラメンコを踊り、男たちを魅了した。 ホセは連隊から逃げ出し、カルメンと行動を伴にするようになった。2人は夫婦になった。ジプシーのある者たちは密輸で暮らしていた。カルメンもその1人で、ホセも密輸をするようになり、それをきっかけにホセは奈落の底へ落ちていった。カルメンはホセにとって悪魔のような女であった。ホセは魂まで吸い取られてしまった。気がついてみるとホセは平気で人を殺す極悪人になっていた。しかし、ホセはますますカルメンのことを愛した。
発売日 : 2017/7/12
言語 : 日本語
ペーパーバック : 136ページ
ISBN-10 : 4894495406
ISBN-13 : 978-4894495401
寸法 : 12.8 x 0.86 x 18.8 cm
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