説明
★内容★
上品な老女が、即位して間もない女王エリザベスⅠ世を訪ね、エリザベスの美貌の亡母、アン・ブリンの日記を差し出した。そこには驚くべき事実の数々が…。宮廷生活の裏にある驚愕の出来事がめくるめく筆致で描かれています。
アン・ブリンに関しては日本でも彼女に関連した映画が公開されたりと徐々にその認知度も高まっているのではないでしょうか。アン・ブリンのことを知るキッカケとしても、あるいはレビューとしてもおすすめの一冊です。
★著者★
カルフォルニア州在住。アン・ブリンとその時代に長年関心を持ち続け、本書を書くにあたって数年の研究調査をおこなった。これが彼女の最初の小説です。。
★居石さんからのコメント★
ヘンリー七世を始祖とするイングランド・テューダー王朝を代表する国王は、と問われれば、大方の人はヘンリー八世とエリザベス一世を挙げるであろう。前者は威風堂々とした風貌のイングランド絶対王制の頂点に立つ国王であり、イングランド国教会の樹立、ローマ教皇との関係の断絶という、政治・宗教的には歴史的な一大エポック・メーキングを成し遂げている。
後者エリザベス一世は、ヘンリー八世没後のエドワード六世、メアリー一世二人のいずれも短命の国王の後に即座し、国内外の不安定な政治状況の中、手綱捌きよろしく、50歳台半ばにはスペイン無敵艦隊を撃滅し、イングランドの近世以降の目覚しい興隆の礎を造ったと言えるでしょう。詳しくは本書にて。
タイトル:王妃アンブリンの秘密の日記
著者:ロビン・マックスウェル
訳者:居石直徳
ISBN:4-89449-037-4
出版社:バベルプレス
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