説明
★内容★
そこに「もし」があれば大きく世界の歴史を変えたかもしれない局面にあえて挑戦しています。実はこれはなかなかの曲者で、その仮定にある意味での「実現可能性」がなければ、単なるおとぎ話になってしまいます。「もし」の想像をめぐらせることが、歴史に対する想像力を目覚めさせる手立て」という歴史学者のことばが光ります
■くだらないゲームか、想像力を目覚めさせるのか?
多くの中高年の人たちは、岩波新書のあの「歴史とは何か」を先輩や先生に勧められ読みました。その著者のE・H・カーは「もし」はとんだまやかし、くだらない室内ゲームだ」と一言のもとに切って捨てたといいます。逆に歴史学者のロバート・カウリーは「「もし」の想像をめぐらせることが、歴史に対する想像力を目覚めさせる手立て」といいました。要は『歴史学』は何を目的に、誰のための学問なのか?と言う問題に行き着くことになりそうです。 豊かな気持ちになれる がしかし、そんなことを背景にこの本を手にすると、大変豊かな気持ちになれます。
つまりあなたが歴史を動かし、歴史の審判者の位置にあたかも着いているように大局的に,その歴史的場面を見ることができるからです。例えば「もし日本軍が真珠湾を攻撃しなかったら」を読めば、欧米人はあの奇襲をどう評価しているのかが見えてきます。日本人にとってはある意味でつらい評価かもしれません。世界史好きのあなたに、世界史に挑戦しようかというあなたに特にお薦め この本を読んでいると「なんと人類はつまらない間違いを何回もしでかしてきたのか」に気づきます。
そしてそれがなぜ起こり、またなぜ「もし」の方向へ進めなかったのかを考えるときあなたは,後輩たちに何を伝えるべきかに気づくのではないでしょうか?
タイトル:歴史に「もし」があったなら
著者:アンドルー・ロバーツ編著(サイト)
訳者:編 稲本理恵子/〔ほか〕共訳 近藤裕子/監訳
ISBN:978-489449-050-5
出版社:バベルプレス
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