説明
★内容★
本書は、アメリカの女性コラムニスト、レノア・スクナージが初めて著した育児書“FREE-RANGE Kids”の全訳です。九歳になる息子をひとりでニューヨークの地下鉄に乗せたことで、レノアはマスコミから「アメリカ最悪の母親」と非難の集中砲火を受けることになります。
レノアの行動は、決して無責任な放任や児童虐待ではなかったのですが、育児に関して過保護・過干渉が蔓延する現代アメリカでは、犯罪行為に等しいと受け取られてしまったのです。
この事件をきっかけに、レノアは「フリーレンジキッズ・ドットコム」というサイトを立ち上げます。そこには、子育て中の女性を中心とした「現場の声」が集まり、こうしてレノアは自分の行動の正しさを再確認し、それが本書に結実し、「のびのび育児」を提唱します。
子どもたちには必要な情報だけ与えて、あとは自分で考え、自由に行動させる。
ある程度のリスクは許容し、失敗から学ばせる。
そして、子どもたちの成長を喜びつつ、見守っていく・・・。こうして、のびのび育った「フリーレンジ・キッズ」たちは、自立する喜びと誇りを知り、これからの不安な時代の荒波を乗り切って、力強く生きていくことでしょう。
本書が描いている状況は、現代日本の社会や育児事情とも相通じるところがあります。アメリカほどではなくとも、日本でも行き過ぎた安全至上主義や情報の洪水などが、子育てに大きな影響を与えています。時にユーモラスに、時に辛辣な皮肉をこめ、データと実体験に基づいた説得力ある内容で、私たちが立ち返るべき育児の基本・原点を教えてくれます。
★著者★
コラムニストとして、現代アメリカ文化を鋭くえぐる多彩なエッセイを執筆。
九歳になる息子をひとりで地下鉄に乗せたことをコラムで公表した結果、マスコミから「アメリカ最悪の母親」として非難の集中砲火を浴びる。この事件をきっかけに、自分の育児の考え方を説明するために、サイト『フリーレンジキッズ・ドットコム』(freerangekids.com)を立ち上げ、そこに集まった母親たちの「現場の声」をベースに本書を書き上げた。
レノアが提唱する「のびのび育児」は、全米で高い支持を受けている。現在、夫と息子ふたりとともに、マンハッタン在住。
発行:2013年3月15日
原書:FREE-RANGE KIDS~
タイトル:『自由に羽ばたける子どもを育てよう』~のびのび育児のすすめ~
定価:1,400 円+税
著者:レノア・スクナージ
訳者:小栗千津子 鈴木聡子 はまの みゆき 樋口健二郎 宮内真由美 渡辺玲子
監訳 西沢有里
出版社:バベルプレス
判型:四六版
頁 : 356ページ
ISBN:978-4-89449-138-0
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