説明
★内容★
優れた児童文学に与えられるニューベリー賞オナーブックに選出されたこともある、アメリカのヤングアダルト作家、シャノン・ヘイル。
本作は彼女の処女作である長編ファンタジー『グース・ガール』、2作目『エナ』(共にバベルプレス)に続く「ベイヤーン国の物語」シリーズの3作目です。今回の主人公は、前作の主人公エナと仲のよい、いたずら好きで、おっちょこちょいの森の少年ラゾ。
ティラ王国との戦いに勝利したベイヤーン王国。和平のためにティラの使者がベイヤーンへとやってきます。両国の理解を深めるため、互いの国に大使を派遣してはどうかと持ちかけ、ベイヤーン国王ゲリックは快諾。
すると、ベイヤーンの大使メジーナ夫人の護衛隊20人の精鋭の1人としてラゾが選ばれます。本人はもちろんのこと、ほとんどの人たちは、剣の使い手でもなく、闘いが強いわけでもないラゾが選ばれたことに首をかしげるばかり。
しかし隊長のタローンは、彼の秘めた能力を見抜いていたのでした。ティラへの道中、真っ黒になった死体を見つけたときから、ラゾはたびたびベイヤーン大使一行の周りで焼死体を発見します。
再びエナが殺しているのか、それともベイヤーン人に敵意を持たせるためにティラ人が仕組んだことなのか?
犯人は? その目的は? 謎は深まっていくばかり。
そんななか、ラゾは不思議な雰囲気を持つティラの少女ダーシャに惹かれていくのですが…。果たして、一行は無事に和平大使としての役割を果たすことができるのでしょうか?
<ベイヤーン国の物語シリーズ>
第一弾 グースガール がちょう番の娘の物語
第二弾 エナ 火をあやつる少女の物語
第三弾 ラゾ 川の秘密
第四弾 リン 森の娘 樹と心をかよわせる少女の物語
★著者★
シャノン・ヘイル
アメリカ出身の作家。2003年に “The Goose Girl” でデビューし、つづく“Enna Burning”(2004年)、“River Secrets”(2006年)で、ファンタジー分野での人気を不動のものにした。
2005年に出版された“Princess Academy”は、2006年のニューベリー賞オナーブックに選出され、『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラーリストにもランクインを果たす。
ヤングアダルト向けの作品だけではなく、大人向けの作品も執筆しており、なかでも2007年発表の恋愛コメディ“Austenland”は映画化され、2013年サンダンス映画祭で初上演された。そのほかの作品に、“Book of a Thousand Days”(2007年)、ベイヤーン国シリーズ第4の“Forest Born”(2009年)、夫のディーン(Dean Hale)と共同で作ったグラフィックノベル“Rapunzel’s Revenge”(2008年)や“Calamity Jack”(2010年)などがある。現在、ソルトレイクシティー近郊で家族と共に暮らしている。
■タイトル:ラゾ~川の秘密~
■定価:1,600 円+税
■著者:シャノン・ヘイル
■訳者:石黒美央 菅野朋子 斎藤幸子 首藤真紀 新保紫 那須明弘
■監訳:中原尚美
■出版社:バベルプレス
■判型:A5
■頁:320ページ
■ISBN:978-4-89449-139-7
レビュー
レビューはまだありません。