説明
★内容★
本初子午線という言葉をご存知ですか? イギリスのグリニッジ公園には昔の王立天文台が残されていて、そこを通る子午線のことです。
この子午線を基にして地球上の経度が測定され、世界各地の時間が決められています。グリニッジ時間が世界標準時といわれるのはそのためです。
つまり、グリニッジは地球上のすべての人間にとって「時のふるさと」のような場所なのです。この物語はそのグリニッジではじまります。といっても、人間が定めた標準時のルールにまつわるお話なんかではありません。
物語に登場するのは、人間の目には見えない二つの種族、トキモリ族とオチコボレ族です。実は、地球のみんなのためにひそかに時を守ってくれているのがトキモリ族なのです。
トキモリ族の長老ティムは、時をつかさどる{魔法/まほう}の〈大時計〉の作り手で、ティムの{工房/こうぼう}はグリニッジ公園の大きな木の中にあります。
ところが、トキモリ族と敵対するオチコボレ族が、新しい〈大時計〉から〝チックタック〟を{盗/ぬす}み出してしまいます。さあ、大変! 〝チックタック〟は〈大時計〉の心臓部分なので、とりもどさないと、時は永遠に止まってしまいます。
★書誌情報★
原書:The Time Wreccas
タイトル:グリニッジ大冒険~時が盗まれた!~
著者:ヴァル・タイラー・サイト
訳者:柏倉美穂、北村ルミ子、西川真由美、花井千佳、安井ルイ
監訳:近藤裕子
ISBN:978-4-89449-110-6
出版社:バベルプレス
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