パンダとしろくま

説明

★内容★

本書は、同じクマ科の生き物でありながら、
住んでいる場所、顔かたち、食べるもの……

あらゆるものが「異なる」もの同士が、ある日とつぜん出会い、
それぞれの“違い”を“個性”ととらえ、
興味を持って受け入れていく友情の物語です。

あるとき、一頭の知りたがりのしろくまが、
がけの下の世界に興味を持ち、覗きこんでいるうちに、
あやまって転がり落ちてしまいます。
そこで、思いがけず出会ったのがパンダでした。

似ているようで違うさまざまなことに、
戸惑いとちょっぴりの驚きを感じますが、
それすらも「興味」として受け入れ、
二頭は仲良しになります。

ですが、雪を見たことがないと言うパンダに、
雪がどんなものかを話しているうちに、
しろくまはお家に帰りたくなってしまい……。

違いをみとめ、ありのままを受け入れたとき、
より深い関係が始まります。

それは、なんの恐れも不安もなく、
真に自由で愛情にあふれた関係なのでしょう。

ほのぼのとしたやわらかいタッチの絵と、
その背景に込められたメッセージに、
幼いころの純粋さがよみがえってくるかもしれません。
思わずにっこり、そして、やさしい気持ちになる絵本です。

★著者★

マシュー・J・べク（Matthew J. Baek）
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1971年、韓国ソウル生まれ。
その後、移民としてアメリカに渡る。

そのときの経験を基にして書いたのが、
自身2作目の絵本となる本書『パンダとしろくま』
（原題“Panda and Polar Bear”）である。

1996年からイラストを書き始め、
ワシントンポスト紙やフォーブズ誌などに寄稿している。

挿絵を担当した
“In God’s Hands”は、Booklist Top Ten Books for Youth of 2006 に選ばれた。
その他の作品に、2008年に発表した処女作“Be Gentle with the Dog, Dear!”がある。